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文化人類学概論
小泉 真理
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

文化人類学は、地球上の多様な環境に生きる人々の文化・社会を調査し、人間を総合的に探求する学問である。この授業では、文化人類学で用いる基本的概念、研究方法、理論を学び、親族や社会システム、政治・経済システム、宗教儀礼など文化人類学がこれまで取り組んできたテーマについて理解を深めることで、現代における文化人類学の可能性について考えていく。

学習到着目標

「文化」を客観的に分析し、論理的に理解する力を修得し、さらに文化相対主義的態度を学ぶことで他者尊重に対する理解を深める。

成績評価方法

毎回テスト(60%)、記述課題(20%)、授業への取り組み(20%)で総合的に評価する。なお、授業への参加姿勢を重視する。

課題に対する
フィードバック方法

リアクションペーパーにコメントをして、授業で総評する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

序説:文化人類学の学問的成り立ちと研究課題を学び、授業内容を理解する。

予復習

シラバスをよく読んでおく/第1回を振り返り理解を深めておく

担当
2 内容

「文化」とは何か:「文化」定義について理解を深め、文化人類学の研究方法であるフィルドワークとエスノグラフィーについて学ぶ。、

予復習

「文化」の語について事典等で調べておく/第2回を振り返り理解を深めておく

担当
3 内容

文化人類学研究史の概論:進化論から歴史的個別主義までの文化人類学の研究と理論の概要を理解する。

予復習

「ダーウィンの生物進化論」の語について事典等で調べておく/第3回を振り返り理解を深めておく

担当
4 内容

生活の諸相:自然環境への適応と文化の関係を理解し、狩猟採集、牧畜、農耕という生業活動について学ぶ。

予復習

「狩猟採集」の語について事典等で調べておく/第4回を振り返り理解を深めておく

担当
5 内容

社会システム:血縁、地縁、社縁で結びつく集団組織について学び、社会構造の中で生きる人間を理解する。

予復習

「システム」の語について事典等で調べておく/第5回を振り返り理解を深めておく

担当
6 内容

親族組織と婚姻システム:家族・親族のかたちと居住空間、出自と祖先について学ぶ。

予復習

「親族」の語について事典等で調べておく/第6回を振り返り理解を深めておく

担当
7 内容

政治システム:政治システムの進化論を学び、政府のない社会の政治について理解する。

予復習

「野蛮」「未開」の語について事典等で調べておく/第7回を振り返り理解を深めておく

担当
8 内容

経済システム:「贈りもの」と「お返し」という行為から成り立つ経済システムについて学ぶ。

予復習

「経済」の語について事典等で調べておく/第8回を振り返り理解を深めておく

担当
9 内容

宗教と世界観:多神教、一神教など宗教の形態を理解したうえで、世界観とシャーマニズムについて学ぶ。

予復習

「世界観」の語について事典等で調べておく/第9回を振り返り理解を深めておく

担当
10 内容

文化とシンボリズム:文化とシンボルの関係を理解し、儀礼の中にあるシンボルについて分析する。

予復習

「儀礼」の語について事典等で調べておく/第10回を振り返り理解を深めておく

担当
11 内容

ライフサイクルと通過儀礼:通過儀礼の特徴と構造を学び、その役割を理解する。

予復習

「ライフサイクル」の語について事典等で調べておく/第11回を振り返り理解を深めておく

担当
12 内容

死の文化:死者儀礼を分析して、人間の死に対する考えを理解する。

予復習

「死者儀礼」の語について事典等で調べておく/第12回を振り返り理解を深めておく

担当
13 内容

男性と女性の関係:「ジェンダー」の意味を理解し、生業形態別社会間のジェンダーを比較する。

予復習

「ジェンダー」の語について事典等で調べておく/第13回を振り返り理解を深めておく

担当
14 内容

文化人類学の可能性(ナミビアの事例から):基礎科学としての文化人類学から応用人類学への可能性を考える。

予復習

「ナミビア」の語について事典等で調べておく/第14回を振り返り理解を深めておく

担当
15 内容

まとめ:授業の振り返り

予復習

これまでの全ての回を振り返り、疑問・不明点を明らかにしておく(準備学習時間4時間以上)。

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

適宜、資料を配布する。

参考書・文献

綾部恒雄・桑山敬己(編)『よくわかる文化人類学』(ミネルヴァ書房)、波兵恵美子編『文化人類学(カレッジ版)』(医学書院)、『文化人類学と人間』綾部恒雄・田中真砂子(三五館)

履修条件

特になし。

ICT活用
実務経験
備考