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文化学論
小泉 真理・榊原 直樹・山貝 征典・川北 泰伸・古橋 昌尚・駒込 希
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

「文化学」は、研究範囲が非常に広く、様々な視点から人間とその社会を研究する学問である。そこで、本学科が扱う4分野(総合文化、芸術文化、社会文化、情報メディア文化)についてオムニバス形式で学び、文化学の存在基盤と存在意義を理解する。この授業では、「文化」を客観的理解する態度や問題意識をもって文化とヒトの関わりを考える姿勢を修得しながら、自らの関心の所在、学習目標、学習計画を考えていく。

学習到着目標

4分野においてリポート課題、ディスカッション、グループワークに取り組み、「文化とは何か」を考えるための論理的思考や課題発見力の向上を目標とする。

成績評価方法

担当者ごとにリポート課題を出し、各15%として合計90%、期末リポート10%で評価。

課題に対する
フィードバック方法

リアクションペーパーの内容は次回以降の授業に反映し、適宜講評する。課題リポートは採点終了後、コメントを付けて返却する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

イントロダクション:「文化学」の学問的目的と意義を学び、清泉「文化学」について理解する。4領域の関係性を理解し、文化学科で学ぶ目的を明確にする。

予復習

教科書第1章を読んでおく/第1回の授業を振り返り理解を深める。

担当

小泉真理、山貝征典

川北康伸、榊原直樹

古橋昌尚、駒込希

2 内容

お茶の文化:世界史を動かした「お茶」を文化で読み解き、文化が政治、経済、社会との相互作用のもとで発展することを学ぶ。

予復習

何を学ぶために文化学科へ入ったのかを考えておく。

担当

小泉真理

3 内容

「ゆるキャラ」文化:現代文化である「ゆるキャラ」について日本の伝統文化の中に起源をさぐり、文化は時代の変化や要求によって変化するものであることを学ぶ。

予復習

身のまわりにある「カワイイもの」を見つけ、可能であれば持ってくる。リポート課題1に取り組む。

担当

小泉真理

4 内容

生活と結びつく芸術:現代における多様なデザイン事例を通じて、芸術文化による課題解決について理解する。

予復習

教科書第3章を読み、アノニマスデザインについて考えておく。

担当

山貝征典

5 内容

文化としての美術館:アートが社会の中でどのように受容されているのか、また地域の中での美術館の役割とはどのようなものかを考える。

予復習

教科書第7章を読み、これからの時代に必要な美術館や文化施設像を考える。リポート課題2に取り組む。

担当

山貝征典

6 内容

ゲーム文化:ゲームの要素をゲーム以外に応用して、人の行動をよい方向へ導くゲーミフィケーションについて解説し、応用方法について論じる。

予復習

教科書第5章を読み、自分自身のゲーム体験についてあらかじめ考えておく。

担当

榊原直樹

7 内容

情報のユニバーサルデザイン:情報メディアの進展と、ユニバーサルデザインについて解説し、それらの課題について考える。

予復習

教科書第8章を読む。目の見えない人が読書をするためには、どうすればよいか?考えておく。リポート課題3に取り組む。

担当

榊原直樹

8 内容

地域振興という文化:文化学における地域振興の捉え方を学ぶ。

予復習

教科書第9章の1・2を読み、質問を考えておく。

担当

川北康伸

9 内容

地域振興という文化:新しい発想による地域振興の在り方を考える。

予復習

教科書第9章の3・4を読み、質問を考えておく。リポート課題4に取り組む。

担当

川北康伸

10 内容

歴史学とは?:文化学とは学際的な学問であり、歴史学との繋がりを学ぶ。

予復習

高校で受けた歴史の授業がどのような内容であったかを考えておく。

担当

駒込希

11 内容

図書館、図書館司書の役割:図書館の機能や図書館司書の役割に関して具体的な事例を通して学ぶ。

予復習

自分にとって図書館とはどのような場所であるかを考えておく。リポート課題5に取組む。

担当

駒込希

12 内容

文芸と社会生活 : 短編小説を読み、鑑賞し、話しあう。

予復習

あらかじめ指定した文学テキスト(短編)を読む。/ 授業後にリフレクションを記す。

担当

古橋昌尚

13 内容

映像作品を読む : 映画の一部を鑑賞し、分析し、話しあう。

予復習

授業のふりかえりを記して提出する。/ リポート課題⑥に取組む。

担当

古橋昌尚

14 内容

授業のまとめ1:グループディスカッション

予復習

全ての授業を振り返っておく。ディスカッションで気づいたことを記録しておく。

担当

小泉真理、山貝征典

川北康伸、榊原直樹、

古橋昌尚、駒込希

15 内容

授業のまとめ2:学んだことをまとめ、プレゼンテーションを行う

予復習

期末リポート課題への準備をする(準備学習時間4時間以上)。

担当

小泉真理、山貝征典

川北康伸、榊原直樹、

古橋昌尚、駒込希

16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

適宜資料を配布する。

参考書・文献

『文化学のすすめ』清泉女学院大学文化学科(編)

『アカデミックスキルズー大学生のための知的技術法入門』佐藤望(編)(慶応義塾大学出版会)

履修条件

特になし。

ICT活用
実務経験
備考

オムニバス形式