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文化政策論
川北 泰伸
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

政策によって社会をより良くするその行為を文化だと捉え、公共政策に着目する。公共政策も様々なアプローチが存在するが、重要な政策の担い手の1つである行政に着目し、行政運営に必要不可欠な行政法を学びます。行政法とは、行政活動を法的にコントロールするためにある法律の分野です。どのような考えの下で行政は仕事をしているのかを理解します。また、公務員試験の専門科目の対策の基礎をつくります。

※受講生の関心に応じて授業計画を適宜修正する。

学習到着目標

課題発見力と論理的思考と企画立案力の獲得が目標である。課題発見力は、行政の課題と可能性を考察できること、論理的思考では、法律の観点で物事を論理的に考えられることを目標とする。

成績評価方法

コメントシート40%、中間レポート30%、期末テスト30%

課題に対する
フィードバック方法

各回の授業で口頭でフィードバックする

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーションと行政法の存在理由

政策を考える際の行政法の役割を理解する。

予復習

期末テストに向けた学習計画を立て、メモにまとめる。(1時間)

担当
2 内容

行政過程の全体像、行政処分の「違法1」実体的違法

法律の条文の構造、要件と効果を理解する

予復習

教科書の行政過程の全体像と行政処分を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
3 内容

行政処分の「違法2」(手続き的違法)

手続的違法とは何か、申請に対する処分や不利益処分を理解する

予復習

教科書の行政処分の手続き的違法を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
4 内容

行政処分をめぐる諸問題、行政立法

行政処分の種類や行政処分の瑕疵(取消と無効)、法規命令や行政規則を理解する

予復習

教科書の行政処分をめぐる諸問題・行政立法を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
5 内容

行政指導、行政契約、行政計画

非権力的な行政行為、さまざまな行政契約や計画裁量を理解する

予復習

教科書の行政指導・行政契約・行政計画を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
6 内容

行政争訟法総説、行政訴訟と民事訴訟、行政不服審査法

行政争訟法とは何かや行政不服申し立てを理解する

予復習

教科書の行政争訟法総説・行政訴訟と民事訴訟・行政不服審査法を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
7 内容

取消訴訟の要件1(処分性)

処分性とは何か、行政の内部行為、法律行為と事実行為の処分性を理解する

予復習

教科書の取消訴訟の要件1を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
8 内容

取消訴訟の要件2(原告適格、その他)

原告適格とは何か、現在の判例の動向、訴えの利益を理解する

予復習

教科書の取消訴訟の要件2を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
9 内容

取消訴訟の審理、判決の効力、仮の救済

取消訴訟の審理とは何か、さまざまな効力、執行不定止の原則ろ理解する

予復習

教科書の取消訴訟の審理・判決の効力を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
10 内容

取消訴訟以外の抗告訴訟、当事者訴訟、客観訴訟

さまざまな抗告訴訟、形式的当事者訴訟と実質的当事者訴訟、民衆訴訟と機関訴訟を理解する

予復習

教科書の抗告訴訟・当事者訴訟・客観訴訟を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
11 内容

国家補償法総説、国家賠償法1(国賠法1条)

国家賠償法とは何か、国賠法1条の要件、違法性の諸問題や効果を理解する

予復習

教科書の国家補償法総説・国家賠償法1を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
12 内容

国家賠償法2(規制権限不行使、国賠法2条、その他)

規制権限不行使と行政法の現代的な課題、国賠法2条とは何か、国賠法の諸問題を理解する

予復習

教科書の国家賠償法2を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
13 内容

損失補償、国家補償の谷間、救済の限界

補償の要否や水準、国家補償の谷間や救済の限界とは何かを理解する

予復習

教科書の損失補償・国家補償の谷間・救済の限界を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
14 内容

行政上の実効性確保

さまざまな義務履行確保の手段を理解する

予復習

教科書の行政上の実効性確保を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
15 内容

行政と情報

現代の行政活動と情報、情報公開法制、個人情報保護法制、情報の利活用を理解する

予復習

教科書の行政と情報を読み、ポイントや疑問をノートにまとめる(4時間)

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書の該当ページを、事前に精読し、疑問点を自分のノートにメモすることを予習・復習として行ってください。

教科書

板垣勝彦『公務員をめざす人に贈る行政法教科書』法律文化社、2018年。山本誠『公務員試験一問一答で論点総チェック、行政法』TAC出版、2020年。※授業で使うため必ず入手してください。

参考書・文献

北村他『行政法の基本(第7版)』法律文化社、2019年。吉田勉『はじめて学ぶ地方自治法(第2次改訂版)』学陽書房、2019年。永井和之編『法学入門(第3版)』中央経済社、2020年。

履修条件

公務員希望者は必ず履修すること。1回目のオリエンテーションの参加者に履修を認める。

ICT活用 ■自主学習支援【資料の共有など、必要に応じてグーグルクラスルームを活用する】
■遠隔授業【必要に応じて活用する場合がある。】
実務経験 ■実務経験の内容【広告代理店の企画営業職として4年間勤務し、地域の教育課題の解決に携わった。行政の審議会の委員。】
■所持している業務関連資格【日本評価学会認定評価士】
備考