30315
伝統文化論Ⅱ【観光文化論】
村尾 静二
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2・3年 開講期
授業の概要

私たちの生活世界、行動様式や身体そのものに深く繊細に織り込まれた文化について「伝統」と「創造」の視点から考察する。具体的には、文化人類学・芸術人類学において重要なテーマである<巡礼と観光><儀礼と祝祭><芸術とアート>を各論として取り上げ、「伝統」と「創造」の視点から読み解くことにより、伝統文化とは何かについて専門的な視点を獲得する。適宜フィールドワークも行い、学習成果の発表を通して伝統文化への理解を明確にする。

学習到着目標

文化の伝承と創造の仕組み、現代社会における伝統文化の役割と課題について、文化政策者の視点も取り込みながら、総合的に理解することができる。授業を通して得た新たな視点を自身の関心(伝統文化に関する文化政策の提案など)に応用・発展することができる。課題発見力と論理的思考を育成する。

成績評価方法

各回課題(40%)、議論等への積極性(20%)、期末提出課題(40%)

課題に対する
フィードバック方法

リアクションペーパーについては授業内で回答する。議論に使うこともある。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 ■フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

伝統文化論Ⅱの視座

伝統文化に関する議論の背景、伝統文化研究の理論的枠組みについて理解する

予復習

授業で学んだことをまとめる

担当
2 内容

理論的考察 エリック・ボブズボウム編著「創られた伝統」序論

基本文献を精読することにより、この課題に関する議論の本質について理解する

予復習

指定された文献を読解、要約する

授業で学んだことをまとめる

担当
3 内容

理論的考察 エリック・ボブズボウム編著「創られた伝統」事例研究1

基本文献を精読することにより、この課題に関する議論の本質について理解する

予復習

指定された文献を読解、要約する

授業で学んだことをまとめる

担当
4 内容

理論的考察 エリック・ボブズボウム編著「創られた伝統」事例研究2

基本文献を精読することにより、この課題に関する議論の本質について理解する

予復習

指定された文献を読解、要約する

授業で学んだことをまとめる

担当
5 内容

各論①巡礼と観光

巡礼の歴史と仕組みについて、日本および世界に事例について考察する

予復習

指定された文献を読解、要約する

授業で学んだことをまとめる

担当
6 内容

各論①巡礼と観光

古来より信仰の対象となってきた聖地の特徴について考察する

予復習

指定された文献を読解、要約する

授業で学んだことをまとめる

担当
7 内容

各論①巡礼と観光

現代社会における巡礼と観光について、長野(戸隠、善光寺)の事例を中心に考察する

予復習

指定された文献を読解、要約する

授業で学んだことをまとめる

担当
8 内容

各論②儀礼と祝祭

日本文化と通過儀礼について調査・考察する

予復習

指定された文献を読解、要約する

授業で学んだことをまとめる

担当
9 内容

各論②儀礼と祝祭

日本文化と年中行事について調査・考察する

予復習

指定された文献を読解、要約する

授業で学んだことをまとめる

担当
10 内容

各論②儀礼と祝祭

創造される祝祭儀礼のダイナミズムについて調査・考察する

予復習

指定された文献を読解、要約する

授業で学んだことをまとめる

担当
11 内容

各論③芸術とアート

日常に織り込まれた美的感性について、民族衣装を中心に調査・考察する

予復習

指定された文献を読解、要約する

授業で学んだことをまとめる

担当
12 内容

各論③芸術とアート

日常に織り込まれた美的感性について、住空間・建築を中心に考察する

予復習

指定された文献を読解、要約する

授業で学んだことをまとめる

担当
13 内容

各論③芸術とアート

日常生活における音風景(サウンドスケープ)について調査・考察する

予復習

指定された文献を読解、要約する

授業で学んだことをまとめる

担当
14 内容

学習成果の発表

授業で得た知見をもとに自分の関心に基づいて伝統文化の現況について調べ発表する

伝統文化に関する文化政策の立案・提案の仕方について考察する

予復習

学習成果の発表を準備する

授業で学んだことをまとめる

担当
15 内容

学習成果の発表

授業で得た知見をもとに自分の関心に基づいて伝統文化の現況について調べ発表する

伝統文化に関する文化政策の立案・提案の仕方について考察する

予復習

学習成果の発表を準備する

授業で学んだことをまとめる(準備学習4時間以上)

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

適宜、資料を配布する。

参考書・文献

ナショナル・ジオグラフィック編 『100年前の写真で見る 世界の民族衣装』 日経ナショナル・ジオグラフィック社、2013年。

R.マリー・シェーファー 『新装版 世界の調律―サウンドスケープとはなにか』 平凡社、2022年。その他、授業中に文献リストを配布する。

履修条件

特になし。

ICT活用 ■自主学習支援【授業内容は Google Classroom でも共有する。 】
実務経験
備考

2022年度生まで 伝統文化論Ⅱ(3年次配当) 2023年度より 観光文化論(2年次配当)