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現代文化論Ⅰ【現代文化論】
須川 亜紀子
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期 集中
授業の概要

映画、マンガ、アニメなどのポピュラー文化は、単に人々に夢や希望を与える娯楽ではなく、文化装置として時には国家権力と連動してプロパガンダを形成し、時には既存の社会規範を強化したり、時には既存の価値観に対する新しい可能性を提示して、私たちにオルタナティヴを与えている。この授業では、大衆文化(特にアニメーション)を通じて現れる集合的文化的無意識を批判的に分析・理解する能力を身につけることを目標にする。各テーマに沿った内容に関する資料(教科書)を予習し、関連映像の分析を行う。特にスタジオジブリの映画を分析する。グループディスカッションも行って、意見交換からより多角的な見方を身に着けていく。

学習到着目標

指導に関する知識を深め、多角的な視点を身につけること、自国の文化コンテキストに照らし、ポピュラー文化の社会文化的意味を読み解く力を習得する。主に課題発見力と論理的思考を育成する。

成績評価方法

参加姿勢度30%、ディスカッション40%、期末レポート30%。出席を前提にするが、特別な理由(病欠、忌引き)がある場合の欠席の場合は、その旨申し出ること。ただし、サークル活動など大学が関与しないものは認めない。遅刻は授業開始15分まで認めるが、遅刻したら教員に申し出ること。授業終了後の申し出は、欠席とする。

課題に対する
フィードバック方法

リアクションペーパーや課題にコメント、評価をつけて返却する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション、アニメーションを分析する方法

ポピュラー文化の現状と機能を理解する。

予復習

教科書はじめにを読む

担当
2 内容

第1章 ジブリ顔を分析する

アニメーションの造形とキャラクターの自律を考える

予復習

教科書第1章を予習しておく。

担当
3 内容

第1章(つづき)映像分析

実際に映像を見ながら、分析を試みる。

予復習

教科書第1章を予習しておく。

担当
4 内容

第2章 機械の表象

宮崎駿作品の機械の表象を検討する。

予復習

教科書第2章を予習しておく。

担当
5 内容

第2章(つづき)映像分析

機械と人間のイメージをたどり、集合的無意識を考える。

予復習

教科書第2章を予習しておく。

担当
6 内容

第3章 地政学から探るアニメーション

神戸の街の表象とアニメーションナラティブのイデオロギーを考える

予復習

教科書第3章を予習しておく。

担当
7 内容

第3章 つづき 映像分析

戦争と街と人間の表現の相関関係を探る。

予復習

教科書第3章を予習しておく。

担当
8 内容

コラム①、② 少女表象

高畑、宮崎の少女表象を検討する。

予復習

教科書コラム①、②を予習しておく。

担当
9 内容

第5章 戦争と家族

家族表象と戦争の記憶を分析する

予復習

教科書第5章を予習しておく。

担当
10 内容

第5章 つづき 映像分析

家族、戦争の表現の関連性を考える。

予復習

教科書第5章を予習しておく。

担当
11 内容

第7章 音楽の表象

映像における音楽の役割を考察する。

予復習

教科書第7章を予習しておく。

担当
12 内容

第7章 つづき 音楽分析

音楽を分析するとは何かを理解する。

予復習

教科書第7章を予習しておく。

担当
13 内容

第8章 動物表象

人間と動物の表現を分析する

予復習

教科書第8章を予習しておく。

担当
14 内容

第8章 つづき 映像分析

人間と動物の境界線を探る。

予復習

教科書第8章を予習しておく。

担当
15 内容

コラム⑥ 2.5次元舞台

ジブリ作品の舞台化を考える

予復習

コラム⑥を予習しておく。

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

「ジブリ・アニメーションの文化学」(七月社、2022)

参考書・文献

「2.5次元文化論―舞台、キャラクター、ファンダム」(青弓社、2020)

履修条件
ICT活用 ■自主学習支援【Google Classroom】
■遠隔授業【Zoom】
実務経験
備考

新型コロナウィルス感染状況によっては、オンライン(双方向・オンデマンド併用)に変更する可能性があります。その際は、内容に変更が生じることがあります。  2023年度生より 現代文化論