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感性文化論【感性調査法】
榊原 直樹
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

ヒトの感性の違いを理解し、五感で受けた印象を分析的に批判できる能力を身につけることを目的としている。色や味覚、触覚など感性に訴える感覚は個人によって異なるが、それらの違いを人間工学や感性工学、認知心理学や芸術学などの知見を用いて理解し、その差異について具体的な批評をしたレポートを執筆できるようになることを目標にし、市場調査や商品企画、デザイン等の批評や分析、卒業研究などに応用できるようにする。講義では人間の五感を使った印象に関するトピックスを取り上げ、それを評価する方法について解説するので、それを元に各自で評価をおこないレポートを作成する。

学習到着目標

1.ヒトの感性の特性について理解する。2.感性をはかる手法について知り、使いこなせるようになる。3.感性を活かした企画やコンセプト・メイキングができるようになる。7つの力の内、論理的思考と企画立案力を育む。

成績評価方法

授業中に課す演習課題 70% 最終レポート 30%

課題に対する
フィードバック方法

質問等は随時答える。小レポート等は提出した翌週にフィードバックをおこなう。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

イントロダクション。味や匂い、語感、色や形状などに対する印象や感覚などを受け取る能力である感性の仕組みについて解説する。

予復習

予習復習は合わせて4時間を目処に行うこと。

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
2 内容

対象のイメージを比較する方法として一対比較法を紹介し、原理や実施方法についての解説を理解したうえで、身近な食品を例にフレーバーの比較をおこなう。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
3 内容

前回実施したフレーバーの比較結果を元に、分析とレポートの作成方法を解説を受けて、それに沿ってレポートを完成させる。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
4 内容

飲料を対象に、一対比較法を用いた味覚の評価をおこなう。自ら調査計画を立て、サンプルを使った評価をおこない、結果をまとめる。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
5 内容

前回おこなった評価結果のまとめを元に、自ら飲料の味覚について分析し、レポートを完成させる。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
6 内容

ある事柄に対して個人が抱く印象を、相反する形容詞の対を用いて測定するSD法についての解説を聞き、具体的な企業のブランド・イメージについて評価をおこなう。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
7 内容

前回実施したブランド・イメージの比較結果を元に、分析とレポートの作成方法の解説を受けて、それに沿ってレポートを完成させる。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
8 内容

国ごとのイメージに対して、SD法による比較をおこなう。自ら調査計画を立て、サンプルを使った評価をおこない、結果をまとめる。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
9 内容

前回行った評価結果のまとめを元に、国ごとイメージについて分析し、レポートを完成させる。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
10 内容

人間の勘やフィーリングなどの曖昧なもの合理的に評価する方法としてAHP法を紹介し、その原理や使用方法の解説を受けて、色のイメージ評価をおこなう。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
11 内容

前回実施した色のイメージの比較結果を元に、分析とレポートの作成方法を解説を受けて、それに沿ってレポートを完成させる。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
12 内容

まちづくりの計画に対するいくつかの案を比較し、AHP法で分析をおこなう。自ら調査計画を立て、サンプルを使った評価をおこない、結果をまとめる。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
13 内容

前回行った評価結果のまとめを元に、複数のまちづくりの計画について分析し、レポートを完成させる。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
14 内容

自らテーマを決め、これまで紹介した手法を使って評価計画を立てる。結果は後日まとめて、最終レポートとして提出する。

予復習

次回の講義資料を配付するので、予習しておくこと。

授業範囲の復習を行うこと。

担当
15 内容

まとめ

これまでの授業を振り返るとともに、感性評価の可能性についての解説を受け、自らの調査・研究に役立てる方法について理解する。

予復習

授業範囲の復習を行うこと。準備学習4時間以上

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

資料を適宜配付する。

参考書・文献

・「感性工学ハンドブック :感性をきわめる七つ道具」、椎塚 久雄 (編集)、朝倉書店 ・「増補版 人間工学ガイド - 感性を科学する方法」 福田 忠彦【監修】/福田忠彦研究室【編】サイエンティスト社 ・「Excelで今すぐ実践! 感性的評価」 酒井浩二、山本嘉一郎 編著 ナカニシヤ出版

履修条件

特になし

ICT活用
実務経験
備考

2023年度生より 感性調査法