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文化活動演習Ⅰ
林 英恵
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

現代では印刷物のレイアウトや編集などの作業をコンピュータ上で行い、そのまま印刷を行うことが可能になっている。このようなDTP(デスクトップ・パブリッシング)の知識や技術に欠かせない印刷やデータの取り扱い、実際に現場で活用される技術も織り交ぜデザインワークの習得を目指す。コンピュータを活用したデザインワークとしてIllustratorおよびPhotoshopの高度な活用を中心に、グラフィックデザインの実技、知識と技術、コミュニケーション力を身につける。

学習到着目標

高度なAdobeのIllustratorおよびPhotoshopの操作およびデザインワークを中心にして、DTP(デスクトップ・パブリッシング)の実践的な技術や知識を習得し、情報伝達における課題を発見することができるようになる。広報活動やプレゼンテーション、企画を他者へ伝える際の高度なコミュニケーション力とデザイン能力を身につける。

成績評価方法

制作課題1を30%、制作課題2を30%、制作課題3を40%の割合で評価する。

課題に対する
フィードバック方法

授業毎にGoogleクラスルーム上で感想や質問を受け付け、内容に応じて個別対応や授業中に解説する。課題は講評会を行い、クラス全員で作品を通して学び合う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

イントロダクション〜授業概要説明:DTPやグラフィックデザインにおける印刷や出力の基礎知識、デザインの目的、デザインの基本ルールについて理解を深める。演習:既存の商品に生かされているデザインのルールを1つ説明する(写真とテキスト)

予復習

初回の予習は不要、演習データを次週までにドライブへ提出する。(2時間以上)

担当
2 内容

【課題①】カードデザイン1(グループワーク):色、文字、イメージをレイアウトしてコンセプトの意図を伝える方法を身につける。テーマに沿ってアイディア出し、コンセプト立案、コミュニケーションをとりながら構成を検討する。

予復習

身の回りにあるグラフィックデザインを収集してくる(準備学習4時間以上)

次週までにグループでコンセプトをまとめる。

担当
3 内容

【課題①】カードデザイン2(グループワーク):Photoshop(Ps)で素材となる画像の色調調整、切り抜き、合成方法、PsとAiの連携を学ぶ。

予復習

課題①の制作、Psで画像調整や切り抜き方法、PsとAiの連携について復習する。(2時間以上)

担当
4 内容

【課題①】カードデザイン3(グループワーク):Illustrator(Ai)で文字のデザイン方法、要素のレイアウト方法を学ぶ。

予復習

課題①の制作、Aiで文字のデザイン方法などの操作を復習する。(2時間以上)

担当
5 内容

【課題①】カードデザイン4(グループワーク):Illustrator(Ai)で印刷データの作り方、完成データの出力、印刷物のカット方法を学ぶ。実際に印刷したデザインと画面上のデザインを比較し、色や文字の視認性など微調整し仕上げる。

予復習

次週までに課題①の作品データをドライブへ提出。Aiで印刷データの作り方、完成データの出力、印刷物のカット方法を復習する。(2時間以上)

担当
6 内容

【課題①】プレゼンテーション、相互の講評:印刷しカットした作品を並べ、相互にプレゼンテーションしながら評価する。

予復習

課題①のプレゼンテーションの振り返り、まとめを共有フォルダへ提出。作品のポイントを復習する。(2時間以上)

担当
7 内容

【課題②】冊子の制作1:テーマ「これからのトイレのピクトグラムデザイン」形が変化する折のある冊子にデザインをする上で、情報の整理と目線の誘導、配色で統一感を計画し制作する方法を身につける。アイディア出し、コンセプトを立てる。

予復習

課題②のテーマについて関連動画など調査し、次週までにコンセプトや構成をまとめる。(2時間以上)

担当
8 内容

【課題②】冊子の制作2:コンセプトに基づきAiでアイコンをデザインする。配色の実例を確認し、色の組み合わせを計画する。Psで写真画像とアイコンを合成し、イメージを作成する。

予復習

課題②の制作、Aiの操作方法、配色について、Psでの画像加工にについて復習する。(2時間以上)

担当
9 内容

【課題②】冊子の制作3:文章や素材をAiでレイアウトする。概ね完成したところで実際に印刷し、折りの状態やページの割付を確認しながら、微調整する。出力しカットする。

予復習

次週までに課題②の制作、完成データをドライブに提出。(2時間以上)

担当
10 内容

【課題②】プレゼンテーション、相互の講評:相互にプレゼンテーションしながら評価する。

予復習

課題②のプレゼンテーションの振り返り、まとめを共有フォルダへ提出。作品のポイントを復習する。(2時間以上)

担当
11 内容

【課題③】高度なデザインの概念理解および制作1:これまでに習得したAiとPsの総まとめとして、実務を想定したテーマに対し、制作するツールを設定し、高度で完成度の高いデザインをつくりあげる。アイデア出し。

予復習

身の回りにあるテーマに該当するグラフィックデザインや情報を収集する。

課題③のアイデア出し(2時間以上)

担当
12 内容

【課題③】高度なデザインの概念理解および制作2:依頼者の目的を把握しテーマに沿ってアイディア出し、ターゲットに価値を伝えるコンセプトと構成を検討し、ラフスケッチする。

予復習

課題③の制作、ラフスケッチと合わせて構成する要素を再度整理(2時間以上)

担当
13 内容

【課題③】高度なデザインの概念理解および制作3:グラフィックデザインを進行する際の注意事項として、特に文字や余白の調整に気を配り制作できるように学習する。

予復習

課題③の制作、文字や余白の調整の復習(2時間以上)

担当
14 内容

【課題③】高度なデザインの概念理解および制作4:DTPの際のデータのやり取りや調整、拡張子の違い、画面上の大きさと実際の紙の大きさを理解する。

予復習

次週までに課題③の制作、完成データをドライブに提出。(2時間以上)

担当
15 内容

【課題③】プレゼンテーション、相互の講評:制作したデザインを実際に印刷し完成させ、相互にプレゼンテーションしながら評価する。

予復習

課題③のプレゼンテーションの振り返り、まとめを共有フォルダへ提出。作品のポイントを復習する。(2時間以上)

担当
16 内容

まとめと講評:プレゼンテーションの続きとまとめ。これまで学習してきたことを総復習し、DTPやグラフィックデザインの高度な技術、知識、注意点などを理解し、実践の現場でも通用するレベルを目指し理解を深める。

予復習

総復習として、不明な点を残さないように総点検する(2時間以上)

担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

教科書は使用しない。適宜プリントを配布、授業資料はクラウドで共有する。

参考書・文献

『デザイナーズ ハンドブック―これだけは知っておきたいDTP・印刷の基礎知識』パイインターナショナル/『Illustrator&Photoshop 操作とデザインの教科書』技術評論社

履修条件

コンピュータを利用してデザインワークを行う。AdobeのIllustratorおよびPhotoshopの操作に習熟しており、さらに高度なデザインワークの習得を目指す学生向けの授業である。

ICT活用 ■双方向型授業【実技を伴う授業のため、具体的なPCの操作方法について綿密にやり取りをしながら理解を深める】
■自主学習支援【Eメールやクラウドサービスを使用し、資料配布や疑問点についてオンラインでも対応する】
実務経験 ■実務経験の内容【専門学校や大学でデジタルデザインの講師、企業のロゴ、イラスト、リーフレット等の制作を行っている。】
備考