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文化活動演習Ⅲ
生田 和徳
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

「動画・映像」は映画やマスメディアの報道等、社会に大きく影響する力をもつ一方で、現代において個人としても手軽に情報発信ができるツールとして定着しつつある。本授業では地域の課題や問題に着目し、学生の特性を活かしてその現状を表現する動画を撮影・編集することで、ひとつの映像作品(ドキュメンタリー)として完成させることを目標とする。グループでディスカッションし、地域課題について現状を考察、社会に対して問いかける解決策・メッセージを導き出す一連の流れを番組制作という形で行う。学生の目線でテーマを見つける「下調べ」、当事者や関係者へのインタビューや撮影といった「取材」、伝わる映像作品にするための番組の作りや企画を考える「構成」、取材した素材を効果的に並べ、音・文字入れ等を行い完成させる「編集」、完成した映像作品を社会にアウトプットする「公開」まで、プロセスはプロの報道機関と同じ工程で行う。作品は5~8分程度を目安として制作する。発表の機会として、映像コンテスト等への出品を目指しても良い。

学習到着目標

番組制作を通して、課題発見能力や課題解決までの論理的思考力、情報を収集するための行動力を養う。また自己批判意識を持ち、送り出す情報が一方的ではないか、偏りがないか、主義主張は一貫しているか等、自身の活動へのフィードバックをするPDCAサイクルを意識的にできるようにする。

成績評価方法

企画や取材、編集といった作業はグループワークで行い、その参加状況・姿勢度(40%)、映像作品の完成度(40%)、授業中に行う小レポート(20%)として成績評価を行う。なお、授業への参加態度を重視します。

課題に対する
フィードバック方法

リアクションペーパーを用いて各回振り返りのコメントを記入する。質問項目については、担当教員が次回の授業にて回答し、必要に応じてアドバイスを行う。ワークが多くなるため、都度直接質問を受け付ける。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク □プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 ■フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

イントロダクション

本授業の目的や内容について、自身の学習達成目標に対して理解する。また、過去授業の作品を鑑賞する。

予復習

初回に次回に向けた簡単な課題を提示する。意識して2回目に臨むこと。

担当

生田

2 内容

映像作品(ドキュメンタリー)の理解

8分程度の作品を数本鑑賞し、番組制作の意義や手法を理解する。

予復習

初回の課題を意識して臨み、次回に備える。

担当

生田

3 内容

課題発見・企画方法のワーク①

「テーマは半径50㎝にある」とも言われる。身近なところから目を向ける練習をする。

予復習

チームをつくり、メンバーと地域の課題・テーマを探してくる。

担当

生田

4 内容

課題発見・企画方法のワーク②

仮のテーマを用いて、課題についてディスカッションを行う。

予復習

チームをつくり、メンバーと地域の課題・テーマを探してくる。

担当

生田

5 内容

取材準備

次回から学外での取材撮影を予定する。その準備を行う。

予復習

準備の時間を4~6時間とり、取材対象の選定と取材方法について考えてくる。

担当

生田

6 内容

取材実践(撮影)

撮影は学外で行うため、必要に応じて土日等に振り替えて行う。

予復習

チームで撮影。学外での撮影を2回で行うため、事前に必要な素材リストを制作するなど準備をする。。

担当

生田

7 内容

取材実践(撮影)

撮影は学外で行うため、必要に応じて土日等に振り替えて行う。

予復習

チームで撮影。前回の撮影で取材できなかったことをリスト化し、必要な映像を撮影する。

担当

生田

8 内容

実習(構成)

取材した内容をどのような構成で映像作品化するかディスカッションする。

予復習

取材した内容をまとめてくる。

担当

生田

9 内容

実習(編集)

チームに分かれて実際に編集作業を行い編集技術力を高める。

予復習

チームに分かれて編集。構成も含め授業時間で不足する場合は準備してくる。

担当

生田

10 内容

実習(編集)

チームに分かれて実際に編集作業を行い編集技術力を高める。

予復習

チームに分かれて編集。構成も含め授業時間で不足する場合は準備してくる。

担当

生田

11 内容

実習(編集)

チームに分かれて実際に編集作業を行い編集技術力を高める。

予復習

チームに分かれて編集。構成も含め授業時間で不足する場合は準備してくる。

担当

生田

12 内容

中間チェック。

この回までに仮完成をし、授業内で公開し意見を聴取する。

予復習

仮完成に備えて映像を公開できる形にする。準備の時間を4~6時間とり、編集を間に合わせる。

担当

生田

13 内容

実習(編集)

議論を通じて得た結果を、チームに分かれて実際に編集作業に生かす。

予復習

チームに分かれて編集。メンバーや教員とも相談し、採取的な形に整える。

担当

生田

14 内容

実習(編集・書き出し・データクリップ完成作業)

最終的な完成に向けて編集作業を間に合わせる。

予復習

完成に向けて形にする。準備の時間を4~6時間とり、編集を間に合わせる。

担当

生田

15 内容

作品上映会

発表と講評を行う。出品するコンテストについて説明する。

予復習

これまでの振り返りと、作品発表を行う。

担当

生田

16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

使用しない。

参考書・文献

『メディアリテラシーの道具箱』東京大学大学院情報学環メルプロジェクト/社団法人日本民間放送連盟(2005年7月初版・東京大学出版会)

履修条件

映像編集の経験があればよい。地域社会に内在する課題に対し問題意識を持ち、解決策やメディアを通して発信する意味を考えることに興味をもつこと。

ICT活用 ■遠隔授業【パソコン、カメラ、スマートフォン、タブレット端末等、様々な情報機器を使用する。】
実務経験 ■実務経験の内容【10年に渡ってマスメディアでのニュース報道、雑誌記事での執筆を行う。】
備考

講師は現役フリーアナウンサー。ラジオパーソナリティや番組制作を行い、社会の「なぜ?」を見つめてマスメディアを通して伝える仕事に携わっている。