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文化企画実践Ⅱ(プレゼンテーション)
生田 和徳
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 1年 開講期
授業の概要

インターネットの発達に伴い、YouTube等の動画配信サービスを用いれば個人が簡単に映像コンテンツの送り手になり、誰でも自由に映像による情報発信が可能である。一方で動画を利用した広報活動は官公庁や企業も積極的に取り入れており「動画メディア」の影響力は社会的にとても大きい。本授業ではそんな動画の制作に触れる。カメラや編集ソフトを使って映像を制作する過程を通じて、企画力や創造力、コミュニケーション力など、社会活動の中で必要とされる能力の開発を図り、表現活動のひとつとして映像メディアを扱えることを目指す。授業では指定されたテーマを自身の解釈で表現するワークがあるため、テレビ番組やYouTube等を観る際に「作り方」に注目し、自分の制作時に参考になる技術を探し、実践してみると良い。また、発見した制作手法等がどの様な場面で使用されているのか、映像の作り手としての視点も養う。

学習到着目標

本授業では、メディアから発信される情報を読み解き、自ら情報発信する能力を身につける「メディアリテラシー」を体感的に学ぶことを目的として、企画力と発信力を育成する。そのため、カメラやスマートフォン等とパソコンを使ってショートムービー作品を完成させることを学習成果とする。

成績評価方法

映像作品の創意工夫や完成度(40%)、それまでの授業への姿勢と制作努力(40%)、授業中に行う小課題(20%)とする。設定されたテーマを映像を通してどのように表現するか、企画の工夫や努力を評価する。初心者を対象とした入門講座であるため、作品の完成度を全てとするものではない。

課題に対する
フィードバック方法

毎回配布されるリアクションペーパーに質問や疑問、意見等を記入して提出する。提出された質問等は担当教員が次回の授業にて回答する。それ以外にも、疑問点はその都度教員が授業中に回答する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 ■フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

イントロダクション(メディア概論とメディアリテラシーの理解)

予復習

初回授業には予習は不要。提示される課題等を次回に備える。

担当
2 内容

動画編集ソフト体験①

編集に必要なファイル管理等を理解し、実際に編集を体験する。(映像、音声、テロップ)

予復習

動画編集ソフトのインターフェースを覚えるため、メモなど復習できる工夫をする。

担当
3 内容

動画編集ソフト体験②

「見せ方」の編集に触れる。文字のデザインやモーション機能

予復習

動画編集ソフトのインターフェースを覚えるため、メモなど復習できる工夫をする。

担当
4 内容

撮影基礎

実際に撮影をして編集する。ペアを作り相手の紹介映像を制作する。

予復習

カメラやスマホ等を使用して撮影するため、持っている者は持参する。

担当
5 内容

実習・編集作業

前回撮影した映像を編集し、完成。提出できる形式にする。今期の制作テーマの発表。

予復習

準備時間を4時間程度とり、期日までにショートムービーを完成する。

担当
6 内容

企画基礎

作品を作るために必要な「企画」について考える。絵コンテ等の使い方も紹介。

予復習

テレビ番組やYouTubeのコンテンツがどのように「企画」されているか考察してくる。

担当
7 内容

実習(撮影・編集)

予復習

撮影・編集の実践。企画・絵コンテの制作。授業時間で足りない場合は準備してくること

担当
8 内容

実習(撮影・編集)

予復習

撮影・編集の実践。企画・絵コンテの制作。授業時間で足りない場合は準備してくること

担当
9 内容

実習(撮影・編集)

制作進行状況の中間確認。テーマに沿ってどのような動画を制作したいかイメージを提出する。

予復習

撮影・編集の実践。撮影した映像をソフトを用いて編集する。必ず使い方を復習すること。

担当
10 内容

実習(撮影・編集)

予復習

撮影・編集の実践。撮影した映像をソフトを用いて編集する。必ず使い方を復習すること。

担当
11 内容

実習(編集)

予復習

編集の実践。撮影した映像をソフトを用いて編集する。

担当
12 内容

実習(編集)

予復習

編集の実践。編集時間が不足してくるため、準備学習4時間以上の編集時間を設けて提出に備える。

担当
13 内容

実習(編集)

予復習

編集の実践。準備学習4時間以上の編集時間を設けて提出に備える。教員と相談しながら最終的な形に整える。

担当
14 内容

実習(書き出し作業、データクリップ作成)

予復習

編集の実践。教員と相談しながら最終的な形に整える。映像の完成作業を行う。

担当
15 内容

作品上映会(発表と講評)

予復習

これまでの振り返りと、作品発表会を行う。

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

使用しない。

参考書・文献

『メディアリテラシーの道具箱』東京大学大学院情報学環メルプロジェクト/社団法人日本民間放送連盟(2005年7月初版・東京大学出版会)

履修条件

映像制作に興味があればよい。スキルは問わない。【持ち物】16~32G程度のUSBメモリ。スマートフォンで撮影する場合はパソコンにデータ転送ができるケーブル必須。

ICT活用 ■遠隔授業【パソコン、カメラ、スマートフォン、タブレット等、様々な情報端末を使用】
実務経験 ■実務経験の内容【地元ケーブルテレビやブライダル関係の映像制作。月刊誌の記者としてライター業務、カメラマン業務】
備考

動画編集を「楽しむ」授業である。動画制作のスキルを習得し、自己表現の一つの手段として活用できることを目指そう。