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文化企画実践Ⅵ(プロジェクトマネジメント)
川北 泰伸
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

文化の学びを課題解決につなげるためには、立案した企画について、現実問題として実行できることが重要となる。そこで、文化に関する専門的な知識や技術を社会で生かし、問題発見・問題解決となる、すなわち地域社会にポジティブな影響をもたらすプロジェクトの立案と実施のあり方を理解します。また、企画者の自己満足に終わるのではなく、社会からの評価に耐えられるプロジェクトの品質とプロセスを理解します。具体的には、グループにわかれて、各々でプロジェクトの企画と実施を実際に行います。※受講生の関心に応じて、授業計画を修正する可能性がある。※産学官連携の状況に応じて、授業計画を修正する可能性がある。

学習到着目標

行動力と企画立案力の獲得が目標です。行動力では、創造性の発揮とリスクマネジメントができること、企画立案力では、具体的に課題解決できることを目標とします。

成績評価方法

コメントシート50%、期末レポート50%

課題に対する
フィードバック方法

各回の授業で口頭でフィードバックする

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 ■フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション

ステークホルダーとプロジェクトスコープを理解する

予復習

文化学科の出口モデル宿題を確認し、進路につていての考えをメモにまとめる。(1時間)

担当
2 内容

チーム編成とテーマの検討

チームの専門性を理解する

予復習

プロジェクトと自分の進路の関係を考え、メモにまとめる(1時間)

担当
3 内容

テーマについてのリサーチ(1):現状把握

テーマに関する現状を理解する

予復習

テーマに関する現状について調べて、メモにまとめる(1時間)

担当
4 内容

テーマについてのリサーチ(2):実現可能性

テーマに関する実現可能性を理解する。

予復習

テーマに関する実現可能性について調べて、メモにまとめる(1時間)

担当
5 内容

問題発見と課題抽出1:発見

問題や課題を理解する。

予復習

問題と課題を区別して、図式化と言語化して、メモにまとめる(1時間)

担当
6 内容

問題発見と課題抽出2:アプローチ

マーケティングの知見を活用しながら、解決策の方向性を理解する。

予復習

相手の気持ちに寄り添い、喜ばれることを考えて、メモにまとめる(1時間)

担当
7 内容

プロジェクトの企画立案(1):ロジック

課題と解決策との因果と論理を理解する。

予復習

原因と結果は論理的になりたっているのかを考えて、メモにまとめる(1時間)

担当
8 内容

プロジェクトの企画立案(2):実現可能性

企画の実現可能性を理解する。

予復習

企画の実現可能性について考え、メモにまとめる(1時間)

担当
9 内容

プロジェクトの企画立案(3):リソース

必要なリソースを理解する。

予復習

必要なリソースをリストアップし、調達方法・調達可能性を考え、メモにまとめる(1時間)

担当
10 内容

プロジェクトの実践(1):ファーストアクション

想定とのギャップを理解する。

予復習

想定と現実のギャップを確認し、メモを作成する(1時間)

担当
11 内容

プロジェクトの実践(2):マイルストーン

計画の妥当性と修正可能性を理解する。

予復習

計画の妥当性を確認し、修正案を作成する(1時間)

担当
12 内容

プロジェクトの実践(3):セカンドアクション

品質を理解する。

予復習

プロジェクトの目的を達成することができるのかを確認し、必要な品質を考えメモにまとめる(1時間)

担当
13 内容

プロジェクトの実践(4):アウトプット

社会の反応を理解する。

予復習

アウトプットに対する反応をメモにまとめる(1時間)

担当
14 内容

プロジェクトのふりかえりと評価

改善のサイクルを理解する。

予復習

自分なりに評価をおこない、評価結果をメモにまとめる(1時間)

担当
15 内容

成果報告プレゼンテーション

ダイアログの意義を理解する。7つの力ルーブリックアンケートを行う。

予復習

プレゼンテーションの準備を行う(準備学習4時間)

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

授業の中では、進捗状況の共有が多くなるので、事前と事後にグループで作業を進めておくことが必要です。

教科書

中嶋秀隆訳『世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント』総合法令出版、2011年。柴田陽子『コンセプトライフ』サンクチュアリパプリッシング 2009年。鎌田華乃子『コミュニティ・オーガナイジング』英治出版、2020年。前田考歩『予定通り進まないプロジェクトの進め方』2018年。

参考書・文献

中野民夫『ワークショップ―新しい学びと創造の場』2001年、中野民夫『ファシリテーション革命』2013、筧祐介『ソーシャルデザイン 実践ガイド』2013、筧裕介『地域を変えるザイン』2011 、山崎亮『コニュにティデザインの時代』2012

履修条件

(1)フィールドワーク等、授業時間外の活動を伴う。(2)グループでの活動を基本とする。(3)地域との関わりを想定しているため、学生だけで判断することは認めず、報告・連絡・相談を確実に行うことを求める。

ICT活用 ■自主学習支援【必要に応じてグーグルクラスルームを活用する】
■遠隔授業【必要に応じて活用する場合がある。】
実務経験 ■実務経験の内容【広告代理店の企画営業職として4年間勤務し、営業所の立ち上げも行った。行政の審議会の委員。】
■所持している業務関連資格【日本評価学会認定評価士】
備考