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文化調査論
小泉 真理
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

この科目は、文化を調査するための方法の一つであるフィールドワークについての理解を深めるために、その理論的背景と方法論を学ぶ授業である。研究対象に対しての観察調査、聞き取り調査、写真や映像による記録方法について講義と実践を通して習得する。さらに調査データの分析と整理、まとめまでのプロセスを体験的に学ぶ。

学習到着目標

学生はフィールドワークをとおしてコミュニケーション力を磨き、質的調査を企画・実践できる能力を修得し、加えてデータ収集と分析を通して身近な生活社会の課題発見力を身につける。

成績評価方法

課題提出(40%)、フィールドワークなど授業への参加度(40%)、プレゼンテーション(20%)

課題に対する
フィードバック方法

課題に対しては、教員からコメントを入れて返却する。フィールドワーク活動に対しては、その都度コメントをする。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 ■フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス:授業の目的と進め方の説明

予復習

シラバスを熟読しておく/第1回の授業を振り返り理解を深める

担当
2 内容

フィールドワークとは何か:研究方法としてのフィールドワークに意味について解説する。

予復習

配布資料を読んでおく/第2回の授業を振り返り理解を深める

担当
3 内容

フィールドワークの基本 1:観察と聞き取り技法について理解し、「問いを立てる」練習に取り組む。

予復習

教科書の第2章を読んでおく。/第3回の授業を振り返り理解を深め、課題を実施する。

担当
4 内容

フィールドワークの基本 2:観察調査の目的と意味を理解し、研究倫理を理解する。

             

予復習

配布資料、教科書1章を読んでおく/宿題課題に取り組み、結果を報告できるようにしておく/第4回の授業を振り返り理解を深める

担当
5 内容

 

観察調査報告       

予復習

報告の準備をする/第5回の授業を振り返り理解を深める

担当
6 内容

フィールドワークの技法1:ビジュアル観察法を学ぶ

予復習

配布資料を読んでおく/第6回の授業を振り返り理解を深める

担当
7 内容

フィールドワーク技法 2:面接調査、聞き取り調査を技法を学び、研究倫理を理解する。

予復習

配布資料を読んでおく/第7回の授業を振り返り理解を深める

担当
8 内容

ビジュアル観察調査報告

予復習

プレゼンテーション(調査報告)の準備をする/第8回の授業を振り返り理解を深める

担当
9 内容

フィールドワーク技法 3:聞き取り調査による「生活史」研究から社会を読み解く方法を学ぶ。

予復習

教科書2章を読んでおく/第9月分回の授業を振り返り理解を深める

担当
10 内容

フィールドワークの流れ:フィールドエントリーから観察開始、フィールドノートまでの流れを学び、各自、調査課題を決める。

予復習

第10回の授業を振り返り理解を深める

担当
11 内容

聞き取り調査結果報告

予復習

調査報告の準備をする/第11回の授業を振り返り理解を深める

担当
12 内容

データー分析 1:データ収集と分析の相互依存関係から仮説が生成されるプロセスを学ぶ。

予復習

教科書3章を読んでおく/第12回の授業を振り返り理解を深める。

担当
13 内容

調査課題データ分析の中間報告

予復習

中間分析報告の準備をする/第13回の授業を振り返り、分析結果をまとめ発表準備をする(準備学習時間4時間以上)。

担当
14 内容

調査課題データ分析の結果報告

予復習

調査結果をまとめ、発表の準備をする/第14回の授業を振り返り理解を深める

担当
15 内容

授業の総括

予復習

教科書1章を読み、これまでの授業内容を復習しておく

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

中嶌洋『初学者のための質的研究26の教え』医学書院 1800円+税

参考書・文献

大谷信介/木下栄二/後藤範章/小松洋(編)『新・社会調査へのアプローチー論理と方法ー』(ミネルヴァ書房)2,500円

履修条件

特になし。

ICT活用
実務経験
備考

「文化調査論」と「文化調査法」は3年次「文化調査実践」の準備科目である。よって、「文化調査実践」の履修予定者は2年次にこれらの科目を受講することを強く勧める。 2022年度生まで