30435
文化調査実習
川北 泰伸・村尾 静二
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 選択 単位数 4単位
配当年次 3年 開講期 通年
授業の概要

調査を企画立案、実施、報告することを、プロジェクトベースで学びます。市民・行政・企業などと連携して地域課題を検討し、調査の企画立案を行います。同時に、得られた調査データをもとに、考察し、調査報告書の作成を行い、成果報告会を開くなど地域やステークホルダーへの知の還元方法について考えてゆく。これらを通して、エビデンス(証拠)を以って文化を読み解き、課題を解決していく能力の修得を目指します。なお、通年の授業であり、川北(春学期)、村尾(秋学期)が担当する。したがって、まちづくりや公共政策・行政に関わるテーマと(アートマネジメントや文化行政を含む)、人類学に関わるテーマと、2つのテーマを考えます。ゆえに、学生自身による、行政との関わりや肩書のない一般の地域の人々との関わり、さらには、連絡、相談、交渉が発生することが予想される。※調査協力者の事情に合わせて、柔軟に授業計画は変更・修正していく。また、受講生の関心に応じて、授業計画を修正する可能性がある。※産学官連携の状況に応じて、授業計画を修正する可能性がある。

学習到着目標

課題発見力とコミュニケーション力の獲得が目標です。課題発見力では、課題と社会との関連性を理解できること、コミュニケーション力では、調査協力者から協力を得られることを目標とします。

成績評価方法

参加姿勢度50%、期末レポート(授業で作成した報告書を含む)50%

課題に対する
フィードバック方法

授業中に口頭で適宜フィードバックする。

アクティブ
ラーニング要素
■外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 ■フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

オリエンテーション

授業運営の諸注意や問題関心を理解する。

予復習

フィールドワークに関する文献を図書館で閲覧する(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

2 内容

調査の企画立案(1)

問いやテーマ、フィールドを考える。

予復習

問いやテーマについて、論理的かつ批判的に考察して、1枚くらいにまとめてください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

3 内容

調査の企画立案(2)

調査の実現可能性を考える。

予復習

調査の実現可能性について、論理的かつ批判的に考察して、1枚くらいにまとめてください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

4 内容

調査の企画立案(3)

調査に関するステークホルダーを理解する。

予復習

ステークホルダーについて、論理的かつ批判的に考察して、1枚くらいにまとめてください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

5 内容

計画を立てる(1)

調査スケジュールを考える。

予復習

調査スケジュールについて、論理的かつ批判的に考察して、1枚くらいにまとめてください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

6 内容

計画を立てる(2)

必要な事前準備や仮設を考える。

予復習

事前準備や仮設について、論理的かつ批判的に考察して、1枚くらいにまとめてください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

7 内容

計画を立てる(3)

立てた計画の妥当性や調査倫理を議論する。

予復習

計画の妥当性や調査倫理について、論理的かつ批判的に考察して、1枚くらいにまとめてください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

8 内容

調査の実施(1)

さまざまな手法を用いて、調査を実際に行う。

予復習

調査に取組んでください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

9 内容

調査の実施(2)

必要な追加調査を行う。

予復習

必要な追加調査について、論理的かつ批判的に考察して、1枚くらいにまとめてください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

10 内容

報告書の作成(1)

調査結果をグループ内で共有する。

予復習

調査結果をペーパーにまとめてください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

11 内容

報告書の作成(2)

調査結果を考察する。

予復習

調査結果を、論理的かつ批判的に考察して、1枚くらいにまとめてください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

12 内容

報告書の作成(3)

分担を決めて、執筆していく。

予復習

報告書を作成してください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

13 内容

プレゼンテーションの準備

論理性、妥当性、明快さのある報告をするための準備を行う。

予復習

プレゼンテーションの準備をする(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

14 内容

プレゼンテーション

成果報告会を行い、聴衆との意見交換から学ぶ。

予復習

意見交換の内容について、論理的かつ批判的に考察して、1枚くらいにまとめてください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

15 内容

まとめ

15回の取組みを振り返り、気づきや学びを理解する。7つの力ルーブリックアンケートを行う。

予復習

期末レポートに取組んでください(準備学習4時間)

担当

川北・村尾

16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

授業では議論を中心に行うため、議論に必要な事前・事後の準備やグループでの話合いは必ず発生します。

教科書

授業中にアナウンスします。佐藤郁哉『フィールドワークの技法』新曜社、2002年。佐藤郁哉『フィールドワーク』新曜社、2006年。西村佳哲『かかわり方のまなび方』ちくま文庫、2014年。、2019年。日本文化人類学会(監修)『フィールドワーカーズ・ハンドブック』世界思想社、2011年。

参考書・文献

箕浦康子編『フィールドワークの技法と実際』ミネルヴァ書房、1999年。大谷信介/木下栄二/後藤範章/小松洋(編)『新・社会調査へのアプローチー論理と方法ー』ミネルヴァ書房、2013年。noa出版『活用事例でわかる!統計リテラシー』noa出版、2014年。

履修条件

(1)1回目のオリエンテーションへの参加者のみに受講を認めます。(2)「文化調査論(小泉先生)」の履修を推奨。(3)公務員希望者は必ず履修すること。(5)授業時間外の活動とフィールドワークは必須です。積極的なスケジュール調整と地域と関わる姿勢は必須です。

ICT活用 ■自主学習支援【資料共有など、必要に応じてグーグルクラスルームを活用する】
■遠隔授業【必要に応じて活用する。】
実務経験 ■実務経験の内容【広告代理店の企画営業職として4年間勤務した。行政の審議会の委員。】
■所持している業務関連資格【日本評価学会認定評価士】
備考

2022年度生まで