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博物館資料保存論
宮澤 崇士
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

博物館活動において重要な位置を占める「博物館資料」について、保存および保全の観点から学習する中で、理解を深める。また、資料保存のために求められる諸条件や資料の劣化の要因、資料保全に関する取り組み、文化財保護に関する諸制度などについて学習する。資料保存に係る最新の取り組みを紹介するとともに、資料保存を取り巻く課題について理解を深める。

学習到着目標

学芸員資格取得に向け、必要とされる博物館資料保存論の基本的知識を習得する。資料の保存・保全という、学芸業務の根幹を成す活動について理解を深めることで学芸員に求められる実践力を身につける。

成績評価方法

期末テスト(60%)、授業中の感想メモ提出(40%) ただし、授業への参加姿勢を重視する。

課題に対する
フィードバック方法

期末テストに対しては、教員からの総評を付して返却する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート □グループワーク □プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

授業概要説明、資料保存とは何か:博物館資料保存の概念と博物館資料保存論のねらいを理解する

予復習

毎回予習は不要だが、2回目以降は前回の内容を復習して臨むこと

担当
2 内容

資料の種類と材質:主要な資料の材質や特性、取り扱い上の注意点について学習・理解する

予復習

資料保存の概念の内容を復習して臨むこと

担当
3 内容

資料の保存環境1:保存のための諸条件について学習・理解する

予復習

資料取り扱い上の注意点の内容を復習して臨むこと

担当
4 内容

資料の保存環境2:生物被害とIPMについて学習・理解する

予復習

保存のための諸条件の内容を復習して臨むこと

担当
5 内容

資料の保存環境3:博物館における保存方法と伝統的保存方法について学習・理解する

予復習

生物被害とIPMの内容を復習して臨むこと

担当
6 内容

資料の保全1:資料の保全とは。資料の状態調査や整理方法のあり方について学習する

予復習

伝統的保存方法の内容を復習して臨むこと

担当
7 内容

資料の保全2:資料の取り扱い。梱包・輸送・展示方法について学習する

予復習

資料の状態調査や整理方法の内容を復習して臨むこと

担当
8 内容

資料の保全3:資料散逸の諸要因と散逸を防ぐための方策について学習・理解する

予復習

資料の取り扱いの内容を復習して臨むこと

担当
9 内容

資料の保全4:災害と資料保全にまつわる諸相を学習・理解する

予復習

資料散逸の諸要因の内容を復習して臨むこと

担当
10 内容

資料の保全5:被災した資料の救出活動について理解を深める

予復習

災害と資料保全の内容を復習して臨むこと

担当
11 内容

資料の保全6:被災資料の保全活動の実際について理解を深める

予復習

資料の救出活動の内容を復習して臨むこと

担当
12 内容

資料の修復・保存処理:資料の種類・材質ごとの方法について学習・理解する

予復習

被災資料の保全活動の内容を復習して臨むこと

担当
13 内容

指定文化財の保護:現行の保護制度と取り組みについて学習・理解する

予復習

修復・保存処理の内容を復習して臨むこと

担当
14 内容

地域資源の保存と活用1:今日における保存・活用の制度と実態について学習・理解する

予復習

指定文化財の保護の内容を復習して臨むこと

担当
15 内容

地域資源の保存と活用2:各地の取り組みの実態を学習・理解し、今後の課題について理解を深める

予復習

保存・活用の制度と実態の内容を復習して臨むこと

担当
16 内容

期末テスト

予復習

各地の取り組みの実態の内容を復習して臨むこと(準備学習4時間以上)

担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

特に定めない

参考書・文献

授業中に随時提示する

履修条件
ICT活用
実務経験 ■実務経験の内容【学芸員として勤務中】
■所持している業務関連資格【学芸員資格】
備考