30615
専門基礎演習B(山貝)
山貝 征典
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 必修 単位数 4単位
配当年次 3年 開講期 通年
授業の概要

この授業では、美術と社会をつなぐ仕組みを考え実行するアート・マネジメント、美術作品制作や展覧会実施に関わるキュレーションの手法を通じて、芸術文化を読み解く内容をゼミ形式で進める。新しく評価が定まっていないからこそおもしろい、現代アート表現の作家・作品研究や、グループで読み解いていく文献購読を学ぶ。また、美術分野での展示や空間構成デザインなどを実践しながら学ぶ。また、美術に関する検定資格「美術検定」3級の合格を目標に、美術に関する基本的知識を幅広く習得する。

学習到着目標

主として20世紀以後の現代美術作品や芸術的事象を取り上げ、造形そのものやコンセプト、社会や経済との関係などから、アートが関与する出来事について課題発見力を身につける。また実際のアート・プロジェクト、コンペや企画の運営参加を通じて、マネジメントや作品制作に関わる企画立案力を高める。

成績評価方法

毎回のリアクションペーパー=15%、中間課題35%、最終成果物を50%として評価を行う。

課題に対する
フィードバック方法

授業内容を理解し優れているアイディアや思考を全員で共有しながら、分析の課題についてフィードバックを行う。7つの力ルーブリックアンケートを用いて,自身の学修目標の到達状況について自己評価を行う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 ■フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

イントロダクション、授業の進めかた:現代美術批評やマネジメントに関する研究方法の基礎となる学習方法について説明する。

予復習

初回の予習は不要だが、今後の授業全体の流れについて復習して2回目に臨むこと

担当
2 内容

アートプロジェクトへの参加:実際のアートプロジェクトへの参加のための準備を行う。

予復習

さまざまなプロジェクトの事例を調べる。

担当
3 内容

アートプロジェクトへの参加:観客とコミュニケーションをとりながら作品展示・制作を行う。

予復習

客観的な視点を持ちながら現場での動きに参加する。

担当
4 内容

アートプロジェクトへの参加:企画への参加をふりかえり、その課題や現状をまとめる。

予復習

起こった出来事を資料にまとめる。

担当
5 内容

国際芸術展について:日本国内でも盛んに行われている大規模国際芸術展の意味を理解する。

予復習

国際芸術展についてリサーチする。

担当
6 内容

国際芸術展について:長野近郊でも複数の企画があり、その分析やリサーチを行う。

予復習

国際芸術展についてリサーチする。

担当
7 内容

「美術検定」3級の合格を目標に学習を進める(秋の11月に試験実施の予定)。

予復習

秋の試験に向けて継続して学習を進める。

担当
8 内容

アート系コンペについて:アートやデザインのコンペについて実際の現場に関わり、その意義や概要を理解する。

予復習

アートやデザインのコンペの仕組みについて掘り下げる。

担当
9 内容

アート系コンペについて:体験した内容をまとめ、報告書にまとめる技術を身につける。

予復習

報告書を取りまとめる。

担当
10 内容

論文のフォーマット練習課題:論文のフォーマットや基本的ルールに注意し、論文の基本のかたちを覚えることを学ぶ。

予復習

論文の基本のかたちをくりかえし練習する。

担当
11 内容

論文のフォーマット練習課題:制作した論文の発表および相互の講評を行う。

予復習

相互の講評を通じた意見を読み解く。

担当
12 内容

テキストを批判的に読む:全員共通のテキストを読み込んで、問いや考察まとめる

予復習

テキストを読み込む。

担当
13 内容

個別興味の探究:卒業研究につながるアート系の作家や作品、アートマネジメントの事例などを

選択し、その資料を収集する。

予復習

アート系の研究資料を収集する。

担当
14 内容

プレゼンテーション:興味関心のある研究テーマにより制作した資料の発表、および相互の講評を行う。

予復習

資料を収集する。

担当
15 内容

まとめとふりかえり:これまでに学んだ現代アートに関する論考やマネジメントについてまとめ、卒業研究につなげる準備を行う。7つの力ルーブリックアンケートを行う。

予復習

春休みを有効に使うため、調べておく項目を確認する(準備学習4時間以上)

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

課題やレポート提出が必要な場合はそれらに取り組み、常に授業内容の理解を深めるための学習時間が必要となる。

教科書

北川フラム『ひらく美術: 地域と人間のつながりを取り戻す(ちくま新書) 』筑摩書房、「美術検定」実行委員会編 『知る、わかる、みえる 美術検定3級 問題基本編:basic』美術出版社

参考書・文献

北川フラム『美術は地域をひらく: 大地の芸術祭10の思想 Echigo-Tsumari Art Triennale Concept Book』現代企画室、秋元雄史『直島誕生――過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録』ディスカヴァー・トゥエンティワン

履修条件

2年次終了時のゼミ選択確定を元に履修すること。

ICT活用 ■双方向型授業【外部でのアートプロジェクトへの参加を通じて対話力を高める。】
■自主学習支援【GoogleクラスルームやEメールを使用し資料配布やレポート添削を行う】
実務経験 ■実務経験の内容【美術館で学芸員としての勤務経験あり】
■所持している業務関連資格【学芸員、美術検定1級(アートナビゲーター)】
備考