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専門基礎演習F(古橋)
古橋 昌尚
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 必修 単位数 4単位
配当年次 3年 開講期 通年
授業の概要

「文芸の批評」をテーマに、文学と映画の諸作品をとおして、文芸の解釈と批評の方法を学ぶ。創作家が芸術をとおして、いかに現実を捉え、再構築し、問いを提起することで、なにを訴えようとしているのかを読みとるすべを学ぶ。物語には創作家の主張やメッセージがあり、その創作の技法と効果にこめた意図がある。その過程でシンボリズム、イメジャリー、メタファー、コントラストなどの技法と効果、その他創作技術を習得することで、文芸を味わうすべを身につける。前期には短編小説、映画作品の分析、解釈と批評にとりくみ、後期にはその方法を長編小説の解釈と批評に適用する。履修者は毎回のプレゼンを通して、物語と登場人物、テーマ、シンボリズム、キーワード、解釈、具体的な場面を紹介し解説する。それを受けて、作品のメッセージについて話し合い、作品を深く読み込み解釈する。 

学習到着目標

短編小説と映像作品、そして長編小説を用いて創作作品を解釈する方法を学ぶ。物語の空気に漂うエトスや文化を学び、そこに流れる価値と世界観を学ぶ。プレゼン、話し合い、レポート作成を通して分析し批評する力を養う。「7つの力」では特に、①課題発見力と、⑦発信力を伸ばす。

成績評価方法

リフレクション・作品の分析(20%)、プレゼンテーション(50%)、期末レポート(30%)

課題に対する
フィードバック方法

履修者は順番にテキストや作品についてプレゼンテーションをするが、その際に授業プレゼン用のハンドアウトを準備する。事前に提出されたハンドアウトに、教員がコメントをすることで準備課題のフィードバックをする。「7つの力・ルーブリック・アンケート」を用いて、自身の学修目標の到達状況について自己評価をおこなう。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

ガイダンス:

1.授業概要を理解する。①設問 ②シラバス ③授業計画 

2.短編小説を読むにあたっての、準備、エクササイズを行う。 

予復習

復習:シラバスを事前によく読み授業の準備をする。

予習:次回のエクササイスの準備をし、課題に取り組む。

担当
2 内容

作品鑑賞・分析と解釈――エクササイズ:

1.短編小説を読み、作品のテーマ、キーワード、シンボリズム、メッセージをさぐる。

2.映像作品を鑑賞し、物語のシーン、会話、人物の言動から物語を解釈をする。

予復習

復習:エクササイズのリフレクションを提出する。予習:短編(1)を読み、問いに答え提出する。プレゼン担当時にはハンドアウトを準備する。

担当
3 内容

短編小説を読む(1)  

1.プレゼンテーション 物語、人物、会話を辿り、シンボリズム、テーマを探る。

2.作品の鑑賞、分析、解釈、批評をする。

予復習

復習:短編(1)のリフレクションを記す。予習:短編(2)を読み、問いに答え提出する。プレゼン担当時にはハンドアウトを準備する。

担当
4 内容

短編小説を読む(2)

1.プレゼンテーション 物語、人物、会話を辿り、シンボリズム、テーマを探る。

2.作品の鑑賞、分析、解釈、批評をする。

予復習

復習:短編(2)を読み返し、リフレクションを記す。プレゼン担当時にはハンドアウトを準備する。

予習:次回の作品の準備をする。

担当
5 内容

映像作品を読む(1)

1.プレゼンテーション 物語、人物、会話を辿り、シンボリズム、テーマを探る。

2.作品の分析、解釈、批評をする。

予復習

復習:映像作品(1)のリフレクションを提出する。 予習:次回の作品の準備をする。プレゼン担当時にはハンドアウトを準備する。

担当
6 内容

映像作品を読む(2)

1.プレゼンテーション 物語、人物、会話を辿り、シンボリズム、テーマを探る。

2.作品の分析、解釈、批評をする。

予復習

復習:映像作品(2)のリフレクションを提出する。 予習:作品の批評を行う。プレゼン担当時にはハンドアウトを準備する。

担当
7 内容

批評をする:

1.短編小説の解釈と批評をまとめる。 

2.映像作品の解釈と批評をまとめる。  

予復習

復習:授業のリフレクションを提出する。レポート作成に結びつける。

予習:作品をふりかえり、それらの批評を提出する。

担当
8 内容

中間のふりかえり 

1.前期演習のふりかえりとまとめ。 

2.短編小説、映像作品の分析と解釈に基づき批評にまとめる。

予復習

前期レポート提出:短編小説と映像作品の批評をまとめて提出する。(準備学習時間4時間以上)

担当
9 内容

長編小説Ⅰを読む(1)

1.プレゼンテーション 物語、人物、会話を辿り、シンボリズム、テーマを探る。

2.作品の鑑賞、分析、解釈、批評をする。

予復習

予習:作品に関する課題回答。①テキストの理解、②プレゼン担当時にはハンドアウト

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
10 内容

長編小説Ⅰを読む(2)

1.プレゼンテーション 物語、人物、会話を辿り、シンボリズム、テーマを探る。

2.作品の鑑賞、分析、解釈、批評をする。

予復習

予習:作品に関する課題回答。①テキストの理解、②プレゼン担当時にはハンドアウト

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
11 内容

長編小説Ⅰを読む(3) 

1.プレゼンテーション 物語、人物、会話を辿り、シンボリズム、テーマを探る。

2.作品の鑑賞、分析、解釈、批評をする。

予復習

予習:作品に関する課題回答。①テキストの理解、②プレゼン担当時にはハンドアウト

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
12 内容

長編小説Ⅱを読む(1)

1.プレゼンテーション 物語、人物、会話を辿り、シンボリズム、テーマを探る。

2.作品の鑑賞、分析、解釈、批評をする。

予復習

予習:作品に関する課題回答。①テキストの理解、②プレゼン担当時にはハンドアウト

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
13 内容

長編小説Ⅱを読む(2)

1.プレゼンテーション 物語、人物、会話を辿り、シンボリズム、テーマを探る。

2.作品の鑑賞、分析、解釈、批評をする。

予復習

予習:作品に関する課題回答。①テキストの理解、②プレゼン担当時にはハンドアウト

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
14 内容

長編小説Ⅱを読む(3)

1.プレゼンテーション 物語、人物、会話を辿り、シンボリズム、テーマを探る。

2.作品の鑑賞、分析、解釈、批評をする。

予復習

予習:作品に関する課題回答。①テキストの理解、②プレゼン担当時にはハンドアウト

復習:授業のリフレクションを提出する。

担当
15 内容

演習授業のまとめ 「7つの力・ルーブリック・アンケート」をおこなう。

1.通年「演習」のふりかえり、まとめ。

2.文芸作品の批評を実践し、レポートにまとめる。

予復習

レポートの提出 長編小説の批評をまとめて提出する。(準備学習時間4時間以上)

担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

テキスト: 秋学期に長編小説(文庫)2冊を購入する。 

参考書・文献

丹治愛・山田広昭『文学批評への招待』(放送大学教育振興会、2018年)。 その他毎週の授業内容に合わせて適宜紹介する。

履修条件

文化学科3年生の専門演習科目(選択必修科目)で、4年次の卒業論文作成を視野に受講してもらいます。

ICT活用 ■自主学習支援【Google Classroomの諸機能を利用:資料を共有し、Formで課題に回答し、Documentで期末レポートを提出する。】
実務経験
備考