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専門応用演習F(古橋)
古橋 昌尚
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 文化学科 専門教育科目
開講キャンバス 上野 授業形態 演習
履修区分 必修 単位数 2単位
配当年次 4年 開講期 通年
授業の概要

この授業は学生が卒業研究・卒業論文を作成するにあたって、その方法を学んでゆくための通年の演習である。3年次通年の「専門基礎演習」、その他授業の研究とその方法に基づいて、専門領域における自らの研究テーマを設定し深めてゆく。卒業研究・論文作成の個人指導として、専攻研究の検討に基づいた方法論の確立、資料収集法、論文の書き方などの具体的な指導をおこない、卒業研究・論文を作成するに至るまで導く。クラス全体でおこなうエクササイズと個人指導、文献講読からなる。受講生は「専門基礎演習」で扱った領域においてテーマを設定し、問いとアプローチについて学び、具体的な関連文献をとり扱う。

学習到着目標

研究のテーマ探しからはじめ、研究計画、リサーチ方法、先行研究、資料収集、読み方、書き方、プレゼンの方法を身につける。この学びを活かして、論文の作成に結びつけ、卒業論文を規定に従って仕上げる。報告会と発表会で、リサーチ内容を適切にプレゼンする技術を磨く。「7つの力」で、①課題発見力と、⑦発信力を伸ばす。「7つの力・ルーブリック・アンケート」で、自身の学修目標の到達状況について自己評価を行う。

成績評価方法

授業活動20% 課題の提出40% 中間報告・発表40%

課題に対する
フィードバック方法

履修者は毎週の課題をこなし提出する。提出された課題に対して教員がコメントし、毎回フィードバックをする。個人指導の際には毎回進捗状況報告書を提出し、フィードバックする。学期の最後には「7つの力・ルーブリック・アンケート」を用い自身の学修目標の到達状況の自己評価をおこなう。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

1 ガイダンス: 

1.「専門応用演習」の概要を理解する。

2.シラバスと、計画表をもって、授業の内容と方法、課題等を理解する。

予復習

論文作成にあたって関心のある領域とテーマについて、複数の候補をもって授業に臨む。

担当
2 内容

2 テーマの選択:

1.興味のある領域を特定し、テーマを設定する。 

2.領域から問いをみつけ、それが研究にあたるものか見極める。 

予復習

研究の領域を絞り、テーマを設定する。

担当
3 内容

3 研究の全体計画づくり: 

1.研究の全体計画を月ごとにたてる。 

2.研究の概要を構想し、その方法と流れを整備する。

予復習

領域、テーマ、問いを設定し、「論文の題目」を設定し、教務課に提出する。

担当
4 内容

4 先行研究:

1.先行研究をあたり、文献を調べる。 

2.文献収集をはじめ、文献リストのサンプルを作成する。 

予復習

先行研究を始めるにあたって、関連文献を収集する。

論文作成の計画を提出する。

担当
5 内容

5 リサーチの方法⑴:

1.リサーチの方法の全般と流れを理解する。

2.図書館・研究室・本屋の利用方法 インターネット情報検索

予復習

図書館、研究室、本屋、インターネット検索で関連文献情報を収集する。

担当
6 内容

6 リサーチの方法⑵: 

1.多様な読み方を学ぶ。

2.ノートとメモの取り方、注、頁数、しるしの付け方を理解する 

予復習

論文の概要を提出する。

図書館での図書購入依頼をする。 

担当
7 内容

7 リサーチの方法⑶: 

1.注のつけ方・注の作り方について学ぶ。

2.文献リストを作成し、学生相互でチェックする。

予復習

文献リストを作成し提出する。

夏期休暇中の研究計画を作成し提出する。

担当
8 内容

8 リサーチの方法⑷: 

1.資料整理の多用な方法を学ぶ。 

2.対話と思索、アイデアを書き留める方法を学ぶ。

予復習

進捗状況報告書を提出する。(準備学習時間4時間以上) 

担当
9 内容

9 論文の書き方⑴:

1.書くことの意味を理解する。

2.論文の構成、章立て、論理展開、流れと方向性を確認する。 

予復習

論文の展開を考え、論文の構成、章立てを提出する。 

担当
10 内容

10 論文の書き方⑵:

1.論文作成の決まり事、規則に則り、体裁等を整えることの意味を理解する。

2.断片を書くエクササイズから、節や章に仕上げる。

予復習

題目の最終化: 必要に応じて、題目変更をする。

担当
11 内容

11 中間報告・発表:

1.論文作成の中間発表を行う際に、ハンドアウトを作成する。

2.簡潔にプレゼンし、履修者からコメントと質問を受け回答する。

予復習

中間発表プレゼンのためにハンドアウトを作成する。

冬期休暇中の計画を立てる。 

担当
12 内容

12 論文の最終仕上げ:

1.論文要素のチェック:表紙、要旨、目次、序論、本論、結論、注、文献表を確認する。

2.「卒業論文の作成チェックリスト」を用いて、論文の最終点検をする。

予復習

卒業論文の作成チェックリストを用いて論文を点検する。

担当
13 内容

13 プレゼンテーションの方法:

1.研究・論文をプレゼンのフォーム(ppt等)に仕立て直す。

2.口頭説明、プレゼン技術、聴衆の関心、これらのバランスについて理解する。

予復習

プレゼン用のパワーポイントや掲示資料を仮りに作成する。(準備学習時間4時間以上)

担当
14 内容

14 卒論発表会の準備(口頭と展示):

1.パワーポイント、プレゼン掲示を作成し、実際の会場で確認する。

2.リハーサルを実施して、履修者と教員でコメントして修正する。

予復習

パワーポイントや掲示資料を完成させ、プレゼン用の練習を重ね、リハーサルに臨む。(準備学習時間4時間以上)

担当
15 内容

15 まとめ: 「7つの力・ルーブリック・アンケート」をおこなう。

1.卒業論文の作成の評価基準を用いて、論文全体の評価をする。

2.論文作成の過程をふりかえり、リフレクションを提出する。

予復習

卒業論文の作成のふりかえりとまとめとして、評価基準リストを用いて論文全体の評価をする。

担当
16 内容

卒論研究・論文発表会 

1.発表資料(ppt等)の作成 

2.リハーサル コメント 

予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

河野哲也『レポート・論文の書き方入門(第4版)』(慶応義塾大学出版会) その他、授業で補助教材を毎回配布する。

参考書・文献

田中共子編『よくわかる学びの技法』ミネルヴァ書房 

履修条件

自ら選択した卒業論文テーマについての問題意識を高め、卒論作成に自主的に取り組むことが求められます。

ICT活用 ■自主学習支援【Google Classroomの諸機能を利用。資料を共有し、Form、Document等で課題に回答する。】
実務経験
備考