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生涯発達論
田村 俊輔・舟島 なをみ
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 看護学科 専門教育科目
開講キャンバス 東口 授業形態 講義
履修区分 必修 単位数 1単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

一生を通じて人々の心はどのように発達していくのかを理解する。

舟島:バルテス(Baltes,1987)の加齢による「能力の獲得(成長・成熟)と能力の喪失(衰退)」理解し、加齢による変化するものと変化しないものの個人差を理解する。環境への適応能力の獲得と喪失と加齢による影響を学ぶ。

田村:生涯(life-span)をとおした乳幼児期、学童期、思春期、青年期、老年期の発達を学習し、看護の対象となる人々の理解を深める。特に、それぞれの発達期に「こころ」がどのように「立ち上がってくるか」という観点から、発達を整理していく。

学習到着目標

生涯発達(Life-Span Development)のなかで乳幼児期、学童期、思春期、青年期、成人期及び老年期の発達を概観し、生涯発達を理解する。その理解に基づいて、それぞれの発達期において看護・養護の対象となる人々に接する際の発達的な留意点を学び、看護・養護における心理発達的な理論的基盤を身に付け、看護職において必須の他者尊重の精神を育成することを到達目標とする。

成績評価方法

1.授業の関与と発表 30%、2.生涯発達の理解を問う課題 30%、3.生涯発達と養護と看護レポート 40%の総合評価

課題に対する
フィードバック方法

課題に対するフィードバックは個人別に行う。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

発達とその関連概念を理解する。

予復習

生涯発達に関して、関心のテーマを見つけてくる。

(準備時間1時間以上)

担当

舟島

2 内容

看護の対象の生涯を通した連続的な発達を可視化できる胎児期から老年期までのライフサイクルの要所要所を650体の彫刻で表現したGustav Vigelandの彫刻を鑑賞し、看護の対象である人間の胎児期から老年期に至る人間の身体・心理・社会的側面の発達を理解する。

予復習

担当者の配布プリントを読み、授業前に指定された作業をしておいてください。(準備時間1時間以上)

担当

舟島

3 内容

社会的人間関係に基づいたライフサイクル :社会的な人間関係から生じる発達過程と、発生的は発達過程という2種類の発達観とライフサイクルという考え方。

予復習

エリクソンのプリントを配布しますので、指定部分を事前に読んでください。(準備学習時間2時間以上)

担当

田村

4 内容

学童期の課題と学校での生活:学童期の子どもたちが直面する問題と発達の課題から、この時期の子どもたちの特徴と援助の可能性。

予復習

エリクソンのプリントを配布しますので、指定部分を事前に読んでください。(準備学習時間2時間以上)

担当

田村

5 内容

思春期から青年期の課題と学校教育:思春期という「魔がさす時期」の特徴と発達の課題から、学校空間と養護について。

予復習

これまでの授業のプリントを参考にして「生涯発達と看護」というテーマでまとめをつくってください。(準備学習時間4時間以上)

担当

田村

6 内容

ライフサイクルにおける語りと語りなおしのナラティブの心理:老齢期における発達をナラティブという視点から考え、老齢期における発達課題とその活用を考える。

予復習

担当者の配布プリントを読み、授業前に指定された作業をしておいてください。(準備時間2時間以上)

担当

田村

7 内容

生涯発達を獲得と喪失で捉えたとき:発達の喪失の側面を生活にどのように生かすか。

予復習

担当者の配布プリントを読み、授業前に指定された作業をしておいてください。(準備時間2時間以上)

担当

田村

8 内容

世代間の循環とケアー:加齢による能力の獲得(成長・成熟)と能力の喪失(衰退)を概観したうえで、世代間の社会的な相互関係をケアーという視点から理解する。

予復習

バルテスの加齢による能力の変化をこれまでのエリクソンのライフサイクルの中でとらえられるよう復習をしてください。(準備時間2時間以上)

担当

田村

9 内容
予復習
担当
10 内容
予復習
担当
11 内容
予復習
担当
12 内容
予復習
担当
13 内容
予復習
担当
14 内容
予復習
担当
15 内容
予復習
担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

毎回の授業で配布する担当者作成の授業内容と資料

参考書・文献

鈴木 忠、西平 直「生涯発達とライフサイクル」東京大学出版、2014 岡本祐子、深瀬裕子「エピソードでつかむ生涯発達心理学」ミネベア書房

E.H.エリクソン「アイデンティティとライフサイクル」誠信書房、2011; 前原武子編「発達支援のための生涯発達心理学」ナカニシヤ, 2008

履修条件

特になし。

ICT活用 ■自主学習支援【Google Classroom等を用いながら、自主学習とその成果に対するリスポンスを行う。】
■遠隔授業【必要に応じてZoomによる授業の配信を行う。】
実務経験
備考