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養護教育実習
長谷川 久江・藤井 智惠美
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 看護学科 専門教育科目
開講キャンバス 東口 授業形態 実験・実習・実技
履修区分 選択 単位数 5単位
配当年次 4年 開講期
授業の概要

学校教育および学校保健活動における養護教諭の職務と役割、児童生徒の健康問題に対する適切な判断と指導、児童生徒の発達や特徴を理解した疾病予防・健康増進に関する健康教育の展開を学び、看護能力を基盤とした知識と技術を学校教育課程の中で再構築し、自らが取り組む養護教諭の実践的能力の基礎を養うことを目的とする。

学習到着目標

1.児童生徒に対し愛情を持ち、命と人権を尊重し教職員とともに信頼関係を構築することができる(DP1,2)。2.看護の知識・技術と、教職に関する履修科目を通して養護教諭の職務の実際を理論と実践に結び付けることができ、深い探求心をもって自らの課題を明示できる(DP3,4)。3.発達段階における健康課題を把握し、さらに健康教育や学校保健活動を担うため、多職種や地域との関係と養護教諭の役割を理解できる(DP5,6,7)。

成績評価方法

大学においての実習体験への準備活動レポート(10%)、養護教育実習の実践(80%)、実習の学びのレポート(10%)。

実習校の実習担当教員の評価に基づき、本学の担当教員が評価を行う。

課題に対する
フィードバック方法

実習に関しての準備における学校訪問の実際についての話し合い、養護実践についての具体的なスケジュールや研究授業について、授業時間内外問わず積極的にコメントする。実習校の指導教員と本学の実習担当教員が密に連絡を取り実習環境を整える。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 ■フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

養護教育実習のオリエンテーション:学内

1.実習に際しての事前・事後学習に1単位15回を当てる。

  事前学習・・・「養護教育実習」開始前8回。事後学習・・・実習終了後7回。

予復習

養護教諭免許過程「履修カルテ」を見直し、修得した科目を復習すること。(準備時間2時間以上)

担当

藤井智惠美・長谷川久江

2 内容

1)事前学習(各単元 授業回数2回)

   ①1年生から使用している養護教諭免許課程「履修カルテ」と、「養護教育

    実習要項」にて、実習のオリエンテーションを受け、実習内容を理解できる。

予復習

「養護教育実習実習要項」を熟読し、実習の目的・課題を明確にする。(準備時間 2時間以上)

担当

藤井智惠美・長谷川久江

3 内容

   ②実習打ち合わせのため実習校を訪問し、実習校の概要をまとめる。

    ・実習期間のスケジュールを確認し、課題についての準備を行う。

予復習

実習打ち合わせの学校訪問において、事前学習等で、の課題や、不明な点・疑問点等を明らかにし、実習準備に役立てる。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

4 内容

   ③現職の養護教諭から養護教育実習の心構えについて、聴講する。

   

予復習

現職養護教諭の講義から、臨地での実習に臨むための準備・また実習中の心構え、心身の自己管理について準備する。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

5 内容

   ④「養護概説」「学校保健」「教育相談」などの科目を振り返り、必要な知識や

    技術を再確認し、実習の準備を行う。

予復習

教職課程の履修科目を見直し、実習の展開をシミュレーションできる。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

6 内容

教育実習:各実習校 実習期間(3週間~4週間)

 ・実習校種や実習時間によって実習の方法は異なる。実習校の実状に合わせる。

予復習

実習の際しての記録物の確認の確認、必要な書類等の再確認する。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

7 内容

(1)実習校の概要を理解できる。

    学校教育現場を知り、それぞれの職務を持つ教職員が協力し合い目標を実現

   しようとする教育実践を理解できる。

予復習

学校の沿革・教育目標のグランドデザイン、教育課程の年間計画を知る。学校の環境や施設の概要を調べる。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

8 内容

(2)保健管理の実際を理解できる。

    学校保健安全法を理解でき、保健管理における基礎的な知識と技術を身に付 

   け、実践につなげることができる。

予復習

保健管理のキーワードは、「健康診断」「学校の環境衛生・日常点検」「健康観察」「救急処置」「配慮を要する児童生徒の健康管理体制」等を学習する。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

9 内容

(3)保健教育の内容が理解できる。

    学校指導要領や教育課程を理解でき、児童生徒の発達課題と実態を把握した

   保健教育(保健指導)が計画でき、実践できる。

予復習

「保健便り」掲示物の作成する。健康教育に関わる授業の参観を行う。食教育と給食指導の実態がわかる。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

10 内容

(4)健康相談の実際を理解できる。

    児童生徒・教職員とよりよい信頼関係を築き、心身の健康課題に対し連携と   

   プロセスを踏まえた支援方法を考察でき対応できる。

予復習

保健室来室者への対応について知識・技術を整理する。担任・生徒指導主妊などや学校医やスクールカウンセラー等多職種を含めての連携を学習する。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

11 内容

(5)保健室経営の実際を理解できる。

    学校教育目標から立案された学校保健計画や保健室経営計画から、養護教諭の    

   役割と職務内容について理解できる。

予復習

学校保健計画、保健室経営計画の内容について学習する。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

12 内容

(6)保健組織活動の実態が理解できる

    保健組織活動と学校内外の協力体制から、児童生徒の安心安全のための連携や

   養護教諭の在り方について理解できる。

予復習

保健主事の役割や児童会・生徒会の活動、保健委員会会の構成・PTA活動と地域との連携を具体的に調べる。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

13 内容

2)事後学習 : 学内  

   養護教育実習を振り返り養護教諭の役割と保健室経営等の特徴を追求し自己の

  課題を見出すことができる。

予復習

実習の目標について2週間終了したところで、振り返り、不足のところ、疑問のところ、自ら学習方法を考察し、目標達成を目指す。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

14 内容

   ①実習校に対し礼状を書く。(授業回数 1回)

   ②実習全体を通して学んだことを実習レポートにまとめる(授業回数 2回)

   

予復習

実習終了時は、実習目標の達成状況、課題、養護教諭の仕事としての課題を明らかにし、カンファレンスで表明できる準備、カンファレンスの運営をする。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

15 内容

   ③実習レポートをもとに、実習での学びを実習を行ってきたメンバーと共有し

    学びを深めることができる。(カンファレンスの実施 授業回数 2回)

   ④自己評価表を用いて、教員と個人面談を実施する。(授業回数 1回)     

予復習

養護教諭課程選択の学生とともに、体験交流会の企画・運営を行う。養護教諭実習の自己評価と課題のレポートをまとめる。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

16 内容

   ⑤実習レポートのまとめから「教職実践演習」科目となる「養護教育実習報告

    会」に向けての準備を行う。(授業回数1回)

   ⑥実習記録をそろえ提出する.

予復習

養護教諭課程選択の学生とともに、体験交流会の企画・運営を行う。養護教諭実習の自己評価と課題のレポートをまとめる。

担当

藤井智惠美・長谷川久江

準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

特になし

参考書・文献

実習準備期間・実習期間に適宜紹介する。

履修条件

教育職員免許法において養護教諭普通免許状(1種)取得に必要な科目は履修済みであること。実習に際しての心身の自己管理を行う。                        

ICT活用 ■自主学習支援【Goolgleclassroomを利用し課題を配布する。】
実務経験 ■実務経験の内容【助産師として臨床経験15年、大学保健管理担当にて6年(藤井)、公立小中学校に養護教諭として30年(長谷川)】
■所持している業務関連資格【養護教諭免許状、思春期保健相談士(藤井)、養護教諭専修免許状(長谷川)】
備考