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国際保健
上野 里美・秋山 剛
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 看護学科 専門教育科目
開講キャンバス 東口 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 1単位
配当年次 3年 開講期
授業の概要

本科目では,国際保健(グローバルヘルス)とは何かについての理解を深め,世界的な健康問題を広い視野で捉え,その解決に必要な看護の役割を考えることを目的とする.国際保健における健康の捉え方を概説し,健康格差と健康課題につながる要因について文化,社会,経済,教育など多角的に考察し,その解決に向けた国際保健の仕組みと取りくみ,国際協力の重要性を理解する.また,国際保健活動で看護が果たす役割と課題について考察する.

学習到着目標

1.国際保健活動の取り組みの概要と課題を説明できる 2.国際保健上の課題解決における国際協力の重要性を理解できる 3.保健指標から対象国の健康水準と健康問題を関連付けて考えることができる 4.国際保健活動の中で看護が果たす役割と課題を説明できる

成績評価方法

終講試験:50% プレゼンテーション課題:30% 授業への参加姿勢度:20%

課題に対する
フィードバック方法

課題レポートに対しては,課題提出後の授業で総評を行い,各学生にはコメントを付してレポートを返却する.課題プレゼンテーションについては,授業の中で総評を行う.

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

1.国際保健学・グローバルヘルスの概要:基本理念と現状,歴史的経緯の外観

2.国際保健活動における健康の捉え方についての理解

3.健康に影響を与える要因とは:WHOの健康の定義,健康の社会的決定要因(SDH)

予復習

予習として,1年次の「国際看護学概論」の振返りをしておく.復習として,健康の社会的決定要因を理解することの意義をまとめる

担当

上野

2 内容

第2回~第5回は集中講義

1.世界の健康課題概説:感染症,非感染性疾患,紛争,災害,環境問題,SDGs

2.課題への取組み 感染症(新興感染症,再興感染症,NTDs)

予復習

第2回~第5回は,集中講義である.集中講義①:予習として,指定テキストの第4章p234~258を読んでおく.

担当

秋山

3 内容

3.国際保健を支える仕組み:①国際機関の役割:国連,世界保健機関(WHO)・国連児

  童基金(UNICEF)等,②政府開発援助(ODA),国際協力機構(JICA)③NGO

 (Non-Governmental Organization)

予復習

集中講義②:予習として,指定テキストの第4章p259~269を読んでおく.

担当

秋山

4 内容

4. 国際保健医療統計:平均余命・平均寿命,出生率,乳児死亡率,5歳未満死亡率, 

  妊産婦死亡率,予防接種率,HIV/エイズ新規感染率,社会経済指標,BMI,児童の

  発育に関する指標,QALYs,DALYs,YPLL,疫学転換,人口転換

予復習

集中講義③:予習として,指定テキストの第4章p283~297を読んでおく.

担当

秋山

5 内容

5. 個人ワーク:後発開発途上国から関心のある国を一つ選び,インターネットなどの資料を参考に,その国の社会文化的特徴や,健康課題などについて調べてまとめる.

予復習

集中講義④:予習として,健康指標の種類とその意味について,「国際看護学概論」の学びを振り返っておく.復習として,個人ワークの内容をまとめ,発表の準備を行う.

担当

秋山

6 内容

1.フィリピンの健康課題と国際保健協力活動の実際:事例をもとに看護の役割を考察

予復習

予習として,予習として,指定テキストの第4章p297~303を読んでお.復習として,国際保健協力における看護の役割について考察しまとめておく.

担当

上野

7 内容

2.タイの健康課題と国際保健協力活動の実際:事例をもとに看護の役割を考察

予復習

予習として,予習として,指定テキストの第4章p297~303を読んでお.復習として,国際保健協力における看護の役割について考察しまとめておく.

担当

上野

8 内容

1.プレゼンテーション:課題(第5回授業)の発表,意見交換

2.本授業のまとめ

予復習

予習として,個人ワーク(第5回授業)で調べた内容について発表の準備を行う.復習として,意見交換した内容をもとに,対象国における看護の役割と課題について考察しまとめておく.

担当

上野

9 内容

終講試験

予復習
担当

上野

10 内容
予復習
担当
11 内容
予復習
担当
12 内容
予復習
担当
13 内容
予復習
担当
14 内容
予復習
担当
15 内容
予復習
担当
16 内容
予復習
担当
準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

1.看護の統合と実践[3]災害看護学・国際看護学,竹下喜久子編,第4版,医学書院

2.この他,適宜資料を配付する

参考書・文献

1.国際看護・国際保健,丸井英二他編,初版,弘文堂

2.この他,適宜Webサイトや文献を紹介する

履修条件
ICT活用 ■双方向型授業【Google Classroom,Google Formを活用して,関連資料の配信,情報共有,意見交換の機会を提供する】
■自主学習支援【国際看護に関連するWebサイト情報を提供し,自己学習を支援する】
■遠隔授業【Covid-19 の感染状況に応じて,適宜ZoomやGoogle Meetなどを活用する】
実務経験 ■実務経験の内容【バヌアツ共和国でJICA海外協力隊として2年半看護活動,この他フィリピン,ミャンマー,タイ等での研究活動】
■所持している業務関連資格【看護師】
備考