大学名 |
清泉女学院大学 |
学部・学科 |
看護学科 専門教育科目 |
開講キャンバス |
東口 |
授業形態 |
講義 |
履修区分 |
必修 |
単位数 |
1単位 |
配当年次 |
1年 |
開講期 |
春 |
授業の概要 |
災害が人々の健康や生活に影響を及ぼすことを理解し、災害サイクルにおける人々の健康や生活ニーズ、被災者の特徴に合わせた看護活動を行うための基礎を学ぶ。
① 学習の目的は、災害救護活動の一環として災害看護推進者として基礎的な能力を養うことにある。② 災害看護の基本として、災害、災害医療、災害看護の定義について、さらに災害サイクル、活動現場、災害の種類について構造的に学ぶ。③ 国内外で発生する災害の現状と課題について学ぶ。④ 災害という非日常的異常事態の中で、救護活動全体の中から災害看護の役割を学ぶ。⑤ 災害発生から自己や家族の身を護る防災や減災対策についても学ぶ。⑥ 長野県における災害発生の状況について情報収集する。⑦ 被災者の健康問題やこころの問題について学ぶ。⑧ START方式トリアージについて学ぶ。
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学習到着目標 |
① 日本、世界の災害状況について説明できる。② 災害時に発生する人々のニーズと健康問題を理解し、災害サイクルに伴い被災者にもたらす急性期、中・長期固有の身体的、心理的、生活への影響と看護職が果たす役割について説明できる。③ 防災・減災をねらいとする災害への備えについて説明できる。④「災害とこころのケア」の概要について説明できる ⑤ START方式のトリアージについて説明できる。
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成績評価方法 |
1.筆記試験 60%
2.課題レポート 30%
3.授業への取り組み態度 10%
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課題に対する フィードバック方法 |
試験後、口頭または紙面にてフィードバックを行う。学生からのコメントも受け付ける。
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アクティブ ラーニング要素 |
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) □ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク ■リアクションペーパー |
授業計画 授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当 |
1 |
内容 |
オリエンテーション:本学における4年間の災害看護学授業の全体像と本授業の展開 近年における災害発生の現状:1.2018年に発生した災害 2.1995年以降に発生した各災害と災害医療活動における課題 3.国外における主な災害と国際救援のしくみ 4.Covid-19対応
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予復習 |
・シラバスを読み、授業に臨む ・2018年に発生した災害の被害、被災者の健康・生活についてインターネットや新聞等で知識を得る。(準備時間1時間以上)
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担当 |
齋藤正子・上野里美
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2 |
内容 |
災害看護の基礎:1.災害とは 2.災害の種類と疾病構造 3.災害関連死、
4.災害サイクルと活動の場 5.災害看護とその役割 6.災害関連の法律
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予復習 |
災害に関する法制度として、災害対策基本法、災害救助法について学習する。
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担当 |
齋藤正子・上野里美
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3 |
内容 |
災害救護:病院と避難所の医療活動
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予復習 |
災害発生時、病院、避難所における災害医療について学習する。
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担当 |
齋藤正子・上野里美
ゲストスピーカー
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4 |
内容 |
災害発生時、CSCA3T、トリアージとは:1.トリアージの判断基準と方法
2.トリアージ映像シミュレーションを用いて
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予復習 |
災害発生時、CACA3T, トリアージについて学習する。
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担当 |
齋藤正子・上野里美
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5 |
内容 |
被災者特性と看護:1.要配慮者とは 2.要配慮者への支援
倫理から視る災害看護
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予復習 |
要配慮者に関する法制度について学習する。
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担当 |
齋藤正子・上野里美
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6 |
内容 |
避難生活の課題とその対策:避難所や車中避難における健康・生活上の課題とその対策
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予復習 |
災害発生時、避難所の立ち上げと運営、看護について学習する。
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担当 |
齋藤正子・上野里美
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7 |
内容 |
災害とこころのケア
災害急性期の避難所、中長期支援活動の拠点である仮設住宅、災害復興住宅における看護活動
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予復習 |
災害とこころのケアについて学習する。
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担当 |
上野里美・齋藤正子
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8 |
内容 |
災害への備えにおける看護の役割:1.自助・共助・公助との関連 2.地域防災
・長野県の災害特性と災害対策
本授業における学びの振り返り、コロナ感染症の予防
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予復習 |
居住する地域の地域防災計画について学習する。日常の防災・減災について考える。
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担当 |
齋藤正子・上野里美
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9 |
内容 |
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予復習 |
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担当 |
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10 |
内容 |
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予復習 |
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担当 |
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11 |
内容 |
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予復習 |
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担当 |
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12 |
内容 |
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予復習 |
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担当 |
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13 |
内容 |
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予復習 |
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担当 |
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14 |
内容 |
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予復習 |
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担当 |
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15 |
内容 |
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予復習 |
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担当 |
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16 |
内容 |
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予復習 |
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担当 |
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準備学修 (予習・復習)時間 |
「各回の準備学修」項目を確認し、2時間程度の予習・復習を奨励します。
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教科書 |
『災害看護学 心得ておきたい基本的な知識』第3版、南山堂、2019
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参考書・文献 |
災害看護学・国際看護学 看護の統合と実践:医学書院、2021
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履修条件 |
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ICT活用 |
■双方向型授業【シミュレーションにおける意見交換】 ■自主学習支援【授業中適宜、ミニグループディスカッションの取り組み】 ■遠隔授業【授業テーマに関するインターネットの活用】 |
実務経験 |
■実務経験の内容【避難所、応急仮設住宅、復興住宅での看護活動、浪江町健康支援活動】 ■所持している業務関連資格【看護師】 |
備考 |
災害が多発する今日、テレビやインターネットを通して、パンデミック状態のコロナ感染症、被災者の避難行動、被害状況、避難生活、災害医療・
災害看護活動について情報を得、災害看護のあり方を考える。
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