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災害看護学演習Ⅰ:災害急性期支援活動
齋藤 正子・上野 里美
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 看護学科 専門教育科目
開講キャンバス 東口 授業形態 演習
履修区分 必修 単位数 1単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

災害急性期の支援に焦点をあて、トリアージシミュレーション、被災病院と地域連携の初動シミュレーション、救護技術、現場救護所総合シミュレーションを段階的に学ぶ。また、施設見学を通して災害救護の実際を学び、基幹災害拠点病院および地域災害拠点病院の役割を理解する。①災害トリアージは映像シミュレーションと模擬患者を活用した方法でフィジカルアセスメントを実践的に学ぶ。②救護技術は救護活動に必要な担架、簡易ベッド、救護所内のレイアウトとメンバー配置等について実践的に学ぶ。③現場救護所の設営や運営に必要な組織的な配置、看護職の役割、救護技術の運用等について、総合シミュレーションを展開する。

学習到着目標

① トリアージの定義・意味づけ、原則・方法を理解し、実践的にSTART方式とPAT方式を取得する。② 必要な救護技術を取得する。③ 基幹災害拠点病院および地域災害拠点病院の役割を考察する。④ 災害急性期における被災現場の基本的な情報収集と発信ができる。⑤ 全体的活動を俯瞰しCSCA3T、チームワーク、多職種連携をふまえ看護職の役割を実施できる。⑥ ⑤の演習をふまえ現場救護所におけるCSCA3Tを活動面から考察できる。

成績評価方法

筆記試験60%  課題レポート(2回)30% 参加態度 10%

課題に対する
フィードバック方法

シミュレーションや救護技術演習の中で、適宜フィードバックを行う。学生数の関係から、演習はAグループ、Bグループの2か所に分かれるプログラムで構成する。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) ■実習・実技・実験 ■フィールドワーク ■リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

共通 本演習展開のオリエンテーション、実習室に保管されている演習教材のオリエンテーション

CSCA3Tの全体像 トリアージの基本的知識

予復習

シラバスを読んでおく。1年次に学んだCSCA3T、トリアージの基本的知識について予習しておく。当日の学びについて復習し、知識を深める。

担当

齋藤正子・上野里美

2 内容

共通 トリアージ映像シミュレーション

傷病者のフィジカルアセスメントに適用する応急処置

予復習

トリアージの判断基準について予習する。

傷病者に対応した応急処置について予習と復習をする。

担当

齋藤正子・上野里美

3 内容

共通 災害救護の実際:長野赤十字病院 災害倉庫およびヘリポートの見学

予復習

災害救護活動における基幹災害拠点病院および地域災害拠点病院の役割について予習する。

担当

齋藤正子・上野里美

4 内容

共通 災害救護の実際:長野赤十字病院 災害倉庫およびヘリポートの見学

予復習

災害救護活動における基幹災害拠点病院および地域災害拠点病院の役割について学びを復習する。

担当

齋藤正子・上野里美

5 内容

Aグループ 被災病院の情報伝達:無線機を用いた情報収集と発信の演習

Bグループ トリアージ実施上の課題

予復習

被災病院の情報伝達として、災害時の情報収集と発信の方法を予習する。

担当

上野里美・齋藤正子

6 内容

Bグループ 被災病院の情報伝達:無線機を用いた情報収集と発信の演習

Aグループ トリアージ実施上の課題

予復習

災害時の情報収集と発信の方法と無線機の使い方の留意点を復習する。

担当

上野里美・齋藤正子

7 内容

Aグループ START方式トリアージの実技演習

Bグループ PAT方式トリアージの実技演習

予復習

トリアージ上のフィジカルアセスメントについて予習を行い、実技演習に備える。

担当

齋藤正子・上野里美

8 内容

Bグループ START方式トリアージの実技演習

Aグループ PAT方式トリアージの実技演習

予復習

取得したトリアージのフィジカルアセスメントと方法について復習を行う。

担当

齋藤正子・上野里美

9 内容

共通 救護技術①(応急手当、包帯法、固定法、担架、簡易ベッド)

模擬患者のメーキャップと演技

予復習

救護技術(応急手当、包帯法、固定法、担架、簡易ベッド)と模擬患者のメーキャップについて予習する。

担当

齋藤正子・上野里美

10 内容

共通 救護技術①(応急手当、包帯法、固定法、担架、簡易ベッド)

模擬患者のメーキャップと演技

予復習

救護技術(応急手当、包帯法、固定法、担架、簡易ベッド)と模擬患者のメーキャップについて復習する。

担当

齋藤正子・上野里美

11 内容

共通 災害救護:災害急性期の医療活動

予復習

災害急性期の医療活動について、教科書や資料にて予習しておく。講義後には、学びをまとめておく。

担当

齋藤正子・上野里美

ゲストスピーカー

12 内容

共通 机上総合救護シミュレーション:救護所の設営、救護セット、ベッドなどのレイアウトを行い、患者を受け入れるための役割分担を考える。被災病院と地域連携の初動を考察する。

予復習

CSCA3T、チームワーク、多職種連携について復習する。

担当

齋藤正子・上野里美

13 内容

共通 現場救護所総合シミュレーション

救護者役と傷病者役に分かれて現場救護所総合シミュレーションを行う。

予復習

今まで学修した内容を予習する。総合シミュレーションに備える。

担当

齋藤正子・上野里美

14 内容

共通 現場救護所総合シミュレーション

救護者役と傷病者役に分かれて現場救護所総合シミュレーションを行う

予復習

総合シミュレーションからの学び、CSCA3T、チームワーク、多職種連携について復習を行う。

担当

齋藤正子・上野里美

15 内容

救護活動における危機管理について:危機的状況、自己防衛、人員確認、支援者支援の在り方

まとめ

予復習

災害と危機管理について予習を行う。

授業で学んだ知識について復習を行う。

担当

上野里美・齋藤正子

16 内容

終講試験

予復習
担当

齋藤正子・上野里美

準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

教科書

① 災害看護ー心得ておくべき基本的知識、南山堂、2019.  ② 国際・災害看護学、医学書院、 2019.

参考書・文献
履修条件

災害看護学Iを履修していること

ICT活用 ■双方向型授業【シミュレーションや救護技術演習の中で、意見交換を行う。】
■自主学習支援【救護技術の自主練習を支援する。】
■遠隔授業【適宜、授業テーマに関する情報をインターネット等から活用する。】
実務経験 ■実務経験の内容【避難所、応急仮設住宅、復興住宅での看護活動、地域防災・減災活動、看護基礎教育、浪江町健康支援活動】
■所持している業務関連資格【看護師】
備考

 近年の災害医療、災害看護のトピックスについてインターネットや文献等で情報収集し、課題について認識し演習に臨むと授業に興味が持てます。