45064
道徳・特別活動・総合的な学習の時間
畔上 一康・田村 俊輔
大学名 清泉女学院大学
学部・学科 看護学科 専門教育科目
開講キャンバス 東口 授業形態 講義
履修区分 選択 単位数 2単位
配当年次 2年 開講期
授業の概要

本講座では道徳教育、特別活動の指導法と、総合的な学習(探究)の時間の指導法についての基礎的事項を理解し、いずれも参加型・体験型の学習活動を通して実践的指導力を身につける授業となる。教職科目であることから、学生自身が「主体的・対話的で深い学び」に向けて、自ら考え他者と協議しながら考えを深めていく時間を重視する。道徳教育の領域においては、特別の教科となった道徳教育に関する理解を基礎として、学級における健康指導や性教育等の具体的な実践に結び付く特別活動,道徳,総合的な学習それぞれ実践事例を通して、ディスカッションを深めながら考え合う授業となる。また、最終課題として、特別活動・道徳・総合的な学習の時間を連携させたプロジェクトを構想するワークショップを取り入れ、そのプレゼンテーションを通した学び合いを行う。

学習到着目標

道徳の役割の理解とともに、養護教諭としての道徳教育への活動の在り方を学ぶ。特別活動の目的・意義・内容を理解し、学級活動、児童会・生徒会活動、学校行事において、養護教諭の連携の在り方を理解する。総合的な学習の時間の意義や目標および内容を決める際の考え方を理解する。

成績評価方法

道徳の領域は40%、特別活動及び総合的学習の時間の領域は60%とする。いずれも評価の内訳は、レポート(40%)と最終課題(60%)とする。

課題に対する
フィードバック方法

提出課題については教員が指導コメントをフィードバックする。

アクティブ
ラーニング要素
□外部連携の課題解決型学習(協定あり) ■ディスカッション・ディベート ■グループワーク ■プレゼンテーション(発表) □実習・実技・実験 □フィールドワーク □リアクションペーパー
授業計画
授業項目・内容 / 各回の準備学修(予習・復習)について / 担当
1 内容

授業オリエンテーション

道徳と道徳教育について:道徳教育の思想と歴史 

予復習

今回のテーマに関する資料を配布するので、授業後に復習を兼ねて読んでおいてください。(準備時間1時間以上)

担当

田村俊

2 内容

特別の教科道徳の役割と構造:小中学校で使われている教科書から、特別の教科と位置付けられた道徳の内容項目の理解をする。

予復習

配布資料、小中学校で使われている教科書からの抜粋を読んでおいてください。

担当

田村俊

3 内容

養護教諭と道徳教育1:養護教諭が道徳を扱う際に重要な生命に関する理解をしましょう。この理解は、道徳教育の中核をなす「主として生命や自然、崇高なものとの関り」の基盤となります。

予復習

配布資料、道徳教育の教材と生命に関する資料を読んでおいてください。

担当

田村俊

4 内容

養護教諭と道徳教育2:自我「わたし意識」の働きと発達の理解を試みます。この自我の理解は「主として自分自身に関すること」の前提になります。

予復習

配布資料、道徳教育の教材と自我に関する資料を読んでおいてください。

担当

田村俊

5 内容

養護教諭と道徳教育3:道徳を「わたし」と「他者」、「集団」の関係からとらえて、理解を試みます。

予復習

配布資料、道徳教育の教材と憲法に関する資料を読んでおいてください。

担当

田村俊

6 内容

道徳教育におけるこころと魂:まとめとして、道徳教育がこころばかりか魂の問題でもあることへの導入をします。

予復習

配布資料、道徳教育の教材と精神的な病に関する資料を読んでおいてください。

担当

田村俊

7 内容

特別活動の特別活動の意義と目標・内容・特別活動をめぐる今日的課題

予復習

第一回目は予習はありません。

担当

畔上

8 内容

学級活動・ホームルーム活動の役割と学級経営

保健便りの作成

予復習

Google Classroomにて作成したお便りを授業後に提出してください。

担当

畔上

9 内容

児童会・生徒会活動の役割と学校行事の意義

予復習

グループワークで修学旅行等の計画を作成

担当

畔上 

10 内容

学校行事の計画作成と発表

予復習

作成した行事計画をGoogle Classroomで共有し,グループ毎に発表します。

担当

畔上 

11 内容

総合的な学習の時間の意義と目標 ー長野県の「総合」の歴史と思想にふれてー

予復習

予習と課題:指定された資料を読んでおいてください。

担当

畔上

12 内容

総合的な学習の実践事例①

予復習

学習指導要領の「総合的な学習の時間」編を読んでおいてください。

担当

畔上

13 内容

総合的な学習の実践事例②

予復習

事前に指定された映像を視聴しておいてください。

担当

畔上

14 内容

養護教諭が担当する総合単元の計画作成(1)

予復習

Google Classroomにて事前学習に取り組むこと。

担当

畔上

15 内容

養護教諭が担当する総合単元の計画作成(2)

予復習

Google Classroomにて事前学習に取り組むこと。

担当

畔上

16 内容

実践の根底にある教師の観とアプローチ

予復習

特に事前学習はありません。

担当

畔上

準備学修
(予習・復習)時間

「各回の準備学修」項目を確認し、講義・演習は4時間(実技・実習は2時間)程度の予習・復習を奨励します。

各回とも事前に指定した資料等を読んでおくこと。

教科書

教科書は使用しないが、毎回プリント資料を配布する。該当科目の学習指導要領解説は必要に応じて該当箇所を指示する。

参考書・文献

牛山滎世(著)『学びのゆくえ』信州教育出版,2017

教職問題研究会『教科外活動の理論と実践Q&A』ミネルヴァ書房,2002

履修条件

授業の規律を守る(他の受講生の迷惑にならないこと)。

ICT活用 ■双方向型授業【TurningPointなど双方向型のICT]ツールを活用する】
■自主学習支援【学内ネットワークで予習資料配布。】
■遠隔授業【講義では映像教材やICTツールを活用する。】
実務経験 ■実務経験の内容【講師自身の小学校教諭時代の教職経験,現在かかわっている学校現場の話題も事例にする。】
■所持している業務関連資格【小学校教諭、中学校・高等学校理科教諭免許状】
備考

担当講師である畔上は長野県内を中心に多くの小中学校の授業研究の講師を務めているため、教育現場の具体的な情報を提供できる反面、講義日程が変更となるとなることも予想されるため、授業予定を必ずチェックして出席時数不足にならないよう留意してください。