清泉女学院大学 清泉女学院短期大学

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理事長メッセージ

理事長 塩谷 惇子

長野の地に「清泉」と名の付く学校共同体が誕生したのは、1945年の終戦後、間もない頃でした。東京の麻布三河台に開校した「清泉寮」が戦争によって閉鎖され、外国人と日本人のシスターズは長野に疎開を命じられ、松本と野沢温泉で軍閥の監視のもとで過ごしました。戦争が終わると長野から始まって横須賀、東京にキリスト教精神の学校を開設することができました。

1934年11月9日、スペイン、イタリア、アルゼンチンからシスターズが来日し、日本に聖心侍女修道会という共同体が誕生し、84年になります。
清泉の教育に共通の特徴は、「愛から生まれ、愛による、愛を深める」人々との関わりと学びと実践です。一人ひとりの個性、違いを尊重するとともに、違いを生かし、協力し助け合う心を育むことを常に大事にしています。

長野には、中高、大学・短大があり、鎌倉には小学校、中高、東京には清泉女子大学、インターナショナル・スクールがあります。また、アジアにはインド、フィリピン、東ティモール、ベトナムに姉妹校・教育施設が、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカにも同じ精神をもった教育施設、学校があり、グローバル世界にふさわしい連携が始まっています。キリスト教精神を根底にもっていますが、諸宗教との関わり、また信仰をもたない一般人の考え・思いからも学ぶ教育を広げています。是非、清泉のキャンパスを訪れ、学生や教職員に清泉の教育について具体的に聞いてみてください。

2016年度卒業証書・学位授与式 祝辞

清泉女学院大学および清泉女学院短期大学を本日、卒業される皆さん、ご家族の皆様、また教職員の皆様、おめでとうございます。

社会人としての第一歩を始める皆さんにとって、清泉女学院大学・短期大学で学んだこと、友人、先生方との出会いは、これから先の人生を導く貴重な光となったことと思います。

清泉の教育モットーは「心を育てる」です。イエス・キリストは「心の清い人々は幸い、その人々は神をみる」と語りました。旧約聖書には、「人の心は、計り知れぬほど曲がっている」という預言者の言葉もあります。「二心(ふたごごろ」という言葉もありますが、「心を育てる」ということを皆さんは、どのように学び、成長されたでしょうか?

学校法人清泉女学院の6つの姉妹校、また東京にある学校法人清泉女子大学は、共通の建学の精神を持っています。清泉姉妹校の教育理念は、スペインの南コルドバ近郊のペドロ・アバドという小さい村に生まれた二人の姉妹ラファエラ・マリアとピラールを中心に設立された聖心侍女修道会の精神から生まれたものです。今から140年前、まだ学校教育が行き渡っていなかったころ、神を愛し、神に仕え、人を自分のように愛するというイエス・キリストの心を心として、学校教育を始めました。今では世界の25か国に同じ精神で働く教育施設があります。

人は一人で生きることはできません。わたしたちは人と人との関わり、また自然との関わりの中で生かされています。それは誰もが承知のことですが、神との関わりによって生かされていることは、忘れがちではないでしょうか?誰も自分から望んで生まれてきたのではありません。誰かによって生んでもらい、生かされてきました。ご両親、そして家族、友人の中で育てられてきたので、今、新しい門出にたって、特に、感謝の心を抱いていらっしゃることと思います。しかし、私たちのこの命はどこから来て、どこに行くのでしょうか?命の源である神は「善人にも悪人にも太陽をのぼらせ、雨を降らせてくださる」とイエス・キリストは語られました。どんなときにもいつも私たちに耳を傾け、導いてくださる神に呼びかけ、神の命に生かされていく人生を過ごされますよう祈念いたします。

今、私は1877年マドリッドで誕生した聖心侍女修道会の5年に一度の総会議のために、マドリッドにいます。会議は3月半ばまで続き、残念ながら、皆様の学位授与式に参加することができませんが、こころより卒業生の皆様とご家族、教職員の皆様、そしてご来賓の皆様の上に神様の祝福をお祈り申し上げております。

2017年3月
学校法人清泉女学院
理事長 塩谷 惇子aci

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