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視覚障がい者スポーツを楽しみました(国際コミュニケーション科籔田ゼミ)

2021年06月15日 【 国際コミュニケーション科

国際コミュニケーション科2年生の籔田ゼミでは、多文化共生について学んでいます。
今年は視覚障がい者の方との交流を通して、誰もが大切にされる多文化共生社会とは何かについて考えています。春学期は、多文化共生に関する文献を読んで発表を行い、オンラインで視覚障がい者の方やサポートをしている方のお話しを聞いて理解を深めてきました。そして65日に視覚障害者のプレーヤーの方々をお招きし、感染症対策を徹底した上でブラインドテニスの体験会を行いました。ブラインドテニスはバトミントンのコートの大きさで、バウンドしたときに音が出るように工夫されたボールを使います。サイドラインやエンドライン上にはひもが張ってあるため、触れるとわかるようになってます。

まずは21組になり、準備体操を行いました。声を出さずにお手本の人を見ながらブラインドプレーヤーにもわかるように説明をするのですが、右左が逆になったり、うまく伝わらなくて違う動きをしてしまったり、言葉で正確に説明することが意外と難しいことがわかりました。その後、ブラインドプレーヤーのデモンストレーションを見学し、アイマスクをしてボールを打つ体験をしました。テニスは三次元スポーツでなので視覚がないと高さの把握が難しいことを実感し、感覚を研ぎ澄ましてボールが当たったときには感動しました。
その後、学生・ブラインドプレーヤ混合のチームで試合を行い、真剣勝負が繰り広げられました。

参加した学生からは、「見えていても見えなくても、楽しさを共有できた」「視覚以外の感覚をもっと使うと世界が広がることを知った」「自分の力を人を助けることに使いたいと思うようになった」「見えないからできないという偏見がなくなったように思う」という感想が聞かれました。ブラインドプレーヤーからは「町で視覚障がい者が困っているようだったら、一歩踏み出して声をかけてほしい」「大学生と触れ合う機会はあまりないので、楽しい時間が過ごせてうれしい」などの感想が寄せられました。

初めて視覚障がい者の方々と会う学生がほとんどでしたが、障がいがあってもなくてもスポーツを楽しむことができること、多様な個性が豊かな社会を作ること、そのためには一人一人が自分の時間と力を少しずつ差し出すことが大切だということを学びました。

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