総合のTOPICS(~2012)
特別企画講演会を開催しました
2011年02月07日 【 イベント 】
2月6日、吉川武彦氏特別企画講演会「人が自ら死を選ぶのは何故かー精神科医としての五十年の歩みからー」が、13:30~15:10、長野メルパルクにおいて行われ、「自殺を考える」という重いテーマにも関わらず、230人の聴講者があった。
吉川先生は、自殺を鬱病などの病気に因るものとしてとらえてきたことを否定し、自殺について口を閉ざす現実から解放されなければならない時がようやくきたと言う。ご自身の政治運動での体験、精神科医としての経験、フランクルやフロイト、デューケームなど先学の教えに基づき、自殺を「追いつめられた死である」と明快に定義され、今後、私たちに必要なことは、自殺をしなくてもすむ社会と仕組みを作ることであり、自殺は病気ではないから予防するのではなく、防止するものであること、自殺者の家族を追いつめてはならないことを、予定時間を超過して熱心にお話された。
自殺は社会的損失であり、命の補填はきかないという先生のお話から、私たち聴衆は、改めて人の命を守ることの大切さを自覚させられた。
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