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清泉女学院復興支援ボランティア第2班 報告

2012年09月25日 【 お知らせボランティア






  9月9日から先発隊の保育サポーター6名、14日から後発隊22名の学生が、"清泉女学院復興支援ボランティア第2班"として、教職員4名と共に岩手県大槌町に向かい、17日に全員元気に帰ってきました。
 保育サポーターは今回も被災した大槌保育園で保育士のサポートを行いました。決して恵まれた環境とは言えないプレハブ2階建ての仮園舎で、子ども達は瞳を輝かせて待っていてくれました。園長先生はじめ保育士の皆さんの真剣であたたかい保育の姿に触れ、持てる力を出し切って子ども達と関わらせていただき、最終日の誕生会では、涙があふれ止まりませんでした。文字通り「命を守り、命を預かる」厳しさにふれた5日間でした。今回は幼児教育科だけでなく学部の学生も保育サポートに参加し、心を一つに活動したことは得難い体験でした。
 その後、後発隊と合流し吉里吉里海岸清掃に参加しました。「来年こそは海開きを!」との願いのもと、細かい瓦礫でいっぱいの海岸の砂を2m近く掘り下げ、すべての砂をふるいにかけて瓦礫を取り除く気の遠くなるような作業に、地元や全国のボランティアの皆さんが取り組んでいます。猛暑の中、究極の力仕事はこたえましたが、20分ごとにのどを潤す水に、生き返りました。こんなに水が有難くおいしく感じられたことがあったでしょうか。夕方には地元の社協の方から震災当日の貴重なお話しも伺うことができました。
 翌日は仮設団地「和野っこハウス」で、五平餅と野沢菜づけ、そしてそば茶を振る舞いました。大勢の方々においでいただき、屋外のテントで焼いた五平餅や野沢菜を食べながらお話しをしました。震災の辛い体験や、心にしみる思い出を話して下さる方、次々と演歌を歌ってくださる楽しい方、地元の元気な小学生や、大槌保育園の園児もおばあちゃんと来てくださるなど、あちらにもこちらにも話の花が咲きました。またミニコンサートではみんなで「ふるさと」や「上を向いて歩こう」など涙を流しながらの大合唱となりました。遠い仮設住宅や一人暮らしの方を訪問し、五平餅を自転車でお配りした時には、楽しみに待っていて下さる方もいらっしゃり、私たちも大感激でした。
―「だけどぼくらはくじけない」。ひょっこりひょうたん島をシンボルに、全力で復興に取り組む大槌町の皆さんと、短い間でしたが深く関わることができ、「今私たちに何ができるか?」を真剣に考える機会に恵まれた私たちでした。自分の目で見、耳で聴き、心で感じたことは真実です。これを今行動に移してゆける私たち清泉女学院の仲間でありたいと強く感じました。
 お世話になったカリタスジャパン大槌ベースでの生活の中では、ほかのボランティアの皆さんとの関わり、毎日の食事作り、神父様からの心に響くお話しなど、多くのかけがえのない経験をさせていただくこともできました。心から感謝申し上げます。

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