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小川村フィールドワーク

2009年11月13日 【 お知らせイベント





11月6日(金)に、小泉ゼミ「文化人類学の眼」では小川村でフィールドワークを実施しました。文化人類学で行う「フィールドワーク」は、現地に行き、自分の目で観て、そこにいる人と話をすることです。つまり、観察力とコミュニケーション力が重要になります。フィールドワークは、学生たちのそうした力を鍛える良い機会になります。
今回は、小川村役場のご協力を得て、村内に住む98歳の女性、80歳の元役場職員、そして農産物直売所で活躍している60代の女性から、戦前・戦後の小川村の歴史と文化について大変貴重なお話を伺うことができました。聞き取り調査は、大きな古いお宅の囲炉裏端で行われました。今ではほとんど見ることのできない囲炉裏や大きな鉄瓶、そして数々の民具に囲まれたその場所は、いながらにして村の歴史と文化を私たちに教えてくれました。
調査には、4名の学部生が参加しました。彼らにとってこうしたフィールドワークは初めてでした。囲炉裏で沸かしたお茶や野沢菜やかぼちゃといった村の農産品をいただきながら、昔話を聞いて記録をとる作業は、学生たちには新鮮な体験であったと思います。調査後、98歳のおばあさんは、「村役場から協力依頼があったとき、年老いているから無理だと思ったけれど、今日は若い人に昔の話が出来て良かった、楽しかった」と言ってくださいました。村の皆さんにとっても、昔を思い出すという作業は有意義なことであったようです。聞き取り調査の後、私たちは村内の幼稚園を視察し、農産物直売所に立ち寄りました。そこには、おばあさんの時代とは違う、今の村人の暮らしがありました。今学期中に村の今の様子について第二回フィールドワークを実施したいと思っています。

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