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体験学習で地域産業の実態調査、データ分析

2011年12月05日 【 お知らせ






本年度秋学期の『社会心理学基礎演習Ⅱb』では、「漬物」をテーマに取り上げ、データの分析と実態調査をしています。特に、「観光資源」「健康食品」「環境食品」「絆食品」(後述の有限会社宮城商店専務の塚本恵美子さんから以前に戴いた資料を基に、演習のキーワードといたしました)としての漬物の可能性の検証と現状に視点を当て、学外での体験学習を実施しました。事前学習では公開データの集計・分析をしました(テーマ例:「長野県の漬物」「漬物と健康」「年代や地域で見る漬物の人気」「野菜漬物の出荷額推移」「漬物のカロリー」など)。
データ分析でわかった点と現状とを比較する目的もあり、千曲市中(なか)の有限会社宮城商店さんの工場と木の花屋(このはなや)千曲本店を訪問し、漬物工場(内部は撮影できません)を見学し社長さんの説明をお聞きしました。次いで木の花屋さんで漬物を活用した料理を戴いた後、専務の宮城恵美子さんからお話を伺いました。
ご本人の半生をご紹介戴く中で、<料理の素材><エコフード><ヘルシーフード>という考えに辿り着くまでの過程を通して宮城商店さんでの漬物の現状と可能性をよく理解することができました。たとえば「漬物をパスタに」では、いわば日本とイタリアの伝統食材のコラボの可能性、「種(たね)を守る重要性に気付く」では漬物を含む伝統料理、伝統食材を受け継いで行くことが種(しゅ)の多様性にしっかり結びついていることの(意外な?)現状に気づかされました。
この体験学習をもとに、今後は漬物のマーケティングについて調査・データ検証を計画しています。今回本学地域連携センターとの関わりで宮城商店さんとの仲介の労をとって戴き、また当日の交通手段をご提供戴きました千曲市経済部産業振興課の鹿田敦己さんに御礼申し上げます。今後、千曲市と本学との関係を広げる一歩にもなればと思います。(文責:中澤)

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