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聖母マリア像の祝福式が行われました。

2020年06月16日 【 カトリック

 6月5日に長野駅東口キャンパスで聖母マリア像の祝福式がありました。
 今年2月に発注をして、今年度の入学式に間に合う予定だったのですが、新型コロナウィルスの影響でイタリアの工房からの到着が遅くなっていました。
 聖母像の到着後、配送してくださったドンボスコ社の関谷義樹神父(サレジオ会)に司式をしていただき、小さいけれど温かに祝福式を行うことができました。祝福式とは、神の豊かな恵みがあることを願う式です。この聖母像が本学の教職員、学生のために神へ取次ぎをしてくださり、また見守ってくださるように願いながら式を行いました。
 本来ならば、みなさんにご覧いただけるように、式を盛大にしたかったのですが、感染症拡大防止のため集まることのできない状況でしたので、ご報告のみとさせていただきます。
 長野駅東口キャンパスにお寄りのさいには、ぜひ1階エントランスホールに設置いたしました聖母マリア像をご覧ください。

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聖母マリア像について

 カトリック教会ではシンボルを大切にします。御像を置くのは偶像崇拝だと思われるかたもいらっしゃいますが、教会や学校などに飾られているイエス像や聖母マリア像は、御像そのものが信仰の対象ではなく、わたしたちの記憶を想い起すため、こころにある見えない信仰を想い起すために、見えるかたちとして「感覚的なしるし」を飾っています。
 特に聖母マリア像は、神の子イエス・キリストの母(神の母)であるマリアが、神にいのりの取次ぎをしてくださる存在として、カトリック教会では大切にされてきました。
 今回購入した聖母マリア像は「無原罪のマリア」と呼ばれるものです。無原罪のマリアは神の特別な恵みによって、あらゆる罪から守られていることをしるしとして示しています。
 聖母マリアの足元を見ると、蛇を踏んでいるのがわかります。蛇の像は原罪のもととなっている『旧約聖書』「創世記」にある「蛇の誘惑」に基づいています。聖書では、人間のはじめとされるアダムとイブが神から食べることを唯一禁じられていた「善悪の知識の実」を蛇に唆されて食べたことから、原罪がはじまったとされています。蛇は罪のシンボルであり、その蛇を踏みつけていることで、無原罪、罪から守られていることを象徴しているのです。現在かざられている聖母マリア像の下にある蛇の口には、このエピソードから「善悪の知識の実」がくわえられています。
 木製の手彫りの作品で、細やかに美しく作られておりますので、ぜひご覧になってください。

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カトリックセンター長 稲葉景

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