大学のTOPICS
総合講座の授業で伊波敏男氏の講義が行われました
2013年08月04日
7月25日(木)、人間学部総合講座のゲストとして、最近、明治から今日までの沖縄近現代史を描いた『島惑ひ』(人文書館)を出版された沖縄県 出身ハンセン病回復者である作家伊波敏男さんにご登壇いただき、「あなたに沖縄の悲鳴が届いていますか?」というタイトルでご講義いただきました。自己紹 介の後、沖縄でのオスプレイの発着実態を示す映像を示し、沖縄の歴史と現状を、ハンセン病体験を通して見える個からはじまる社会変革という視座から、わか りやすい力強いことばで語って下さいました。活発な意見交換もあり、これまで様々な現場体験のあるゲストによって学んできたイラク、シリア、モンゴル、 フィリピンなど各地の抱える問題、筋痛性脳脊髄炎などの難病問題、妊婦に対するハラスメントなど女性と命をめぐる問題など、伝えられることの少ない現実を しっかりと受けとめて、一人ひとりが考えるための総合講座の今季のまとめに相応しい講義となりました。