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文化学科 県立長野図書館の見学に行きました。

2024年08月06日 【 人間学部文化学科

人間学部文化学科の司書課程の学生が県立長野図書館の見学に行きました。ここでは、見学に参加した1年生の感想を紹介いたします。

先日、図書館概論という講義の一環で、長野県立図書館を見学する機会がありました。本を借りるために利用したことは何度かありましたが、普段は見れない書庫や司書の仕事について教えて貰えることが楽しみでした。

見学当日は2人の司書の方にグループに別れて案内してもらいました。

1階には児童室や整理室がありました。児童室は子供の身長や成長に合わせた本棚があり、子供たちが自分で考えて発展していくような図書館づくりがされていました。また、体験の貸し出しとして、自転車やゲームを貸出していました。子供の想像力や疑問を生み出す工夫があちこちに施されていて驚きました。整理室は主に本の修理や発送、書誌の作成を行っていました。1冊1冊を大切に扱っており、少人数でありながらたんたんと作業をこなす姿が印象に残りました。

2階には一般図書室がありました。部屋の奥に行くほど静かな環境で読書をすることができるように設計されており、個室もあることで集中して本を読むことが出来ます。また、信州の本や新しく入ってきた本をカウンターの近くに置くことで、利用者の目を引くように配置されていました。ただ、本をラベルやジャンルごとに分けるのではなく利用者が借りてみたいと思えるように工夫されており、司書に必要な知識だと思いました。

3階には信州・学び創造ラボという名のフロアが広がっていました。1階、2階とは違い本当に図書館なのかと思うほど、多くの人が集中して勉強していたりリラックスしていました。モノコトベースという場所では3Dプリンターやレーザーカッターを利用してものづくりができます。ボランティアの方が直接教えてくださったりオリジナルカードづくりが体験出来るなど、多くの人が楽しめると思いました。中でも私が1番感動したのは信州情報探索ゾーンという六角形のスペースです。戦前の本や資料が多く集まる不思議な空間でした。また、デジタル図書もあり最新の技術の素晴らしさを感じました。

地下、1階から6階まではそれぞれ書庫がありました。外装からは分からない内部の設計に驚きました。書庫を回っていて気づいたことは、本や資料だけでなく、新聞や雑誌など様々な本を管理していることです。特に長野県の本は同じ本を2冊保有しており、郷土の情報の重要性が分かりました。また、書庫の中は火事のときに備えてハロン消火器を設置しており、人だけでなく図書館の財産である本を守るための対策も十分に行われていました。そして、この図書館では「資料を捨てない」ことを大切にしており、どんなに古い本や昔の本だとしても大切に管理していました。時代の変化や歴史を残しておくことでなにかの役に立つと考えているそうです。

今回の見学を通じて、県立図書館がいかに資料を大切に保管しているかが分かりました。各階のスペースの利用方法も知らないことばかりで勉強になりました。司書の方がおっしゃっていた通り司書になるのは狭き門だと思いますが、この見学で学んだことを活かし、自分の知識を広げていきたいと思います。

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文化学科1年 M.S.

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