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文化学科 鬼無里神社、春の例大祭に参加しました
2023年05月25日 【 イベント|人間学部|文化学科 】
5月3日(水・祝)、鬼無里神社で春の例大祭が3年ぶりに開催され文化学科の学生 20 名が参加しました。
当日は晴天にめぐまれ、老若男女おおくの氏子の方々と祭屋台を曳(ひ)かせていただきました。この祭屋台は、いつもは鬼無里ふるさと資料館で保管・展示されている貴重な文化財です。つくられたのは江戸時代後期であり、間近で見ると、その精巧な木彫りの装飾に目を見張りました。
実際に祭屋台を曳きはじめると、ギシギシと大きく軋(きし)む音が聞こえてきます。揺れを緩和するために、組み木には若干のゆとりがあります。それゆえ曳くと地響きのように軋むのですが、その音はなんとも心地よく、また尊いもののように感じました。
そして、鬼無里神社の境内では神事や獅子舞の奉納がありました。
どれも間近で見ることができ、とても感動しました。
氏子の方々には、何度も「来てくれてありがとう」と言っていただきました。わたしたちは恐縮するばかりでしたが、そうしたささやかな交流からも、みなさんのこの祭りにかける熱い想いを感じました。
近年、日本の多くの地域で、人と人とのつながりが薄れ、祭りの継承があやぶまれています。
今回、祭りが人と人とをつなげることを身をもって体験することができ、わたしたち学生にも地域の文化に貢献できることがあるのではと考えるきっかけになりました。
これらのことは、どれも実際に参加してみないとわからないことばかりです。
この経験を活かして、これからも地域の文化や伝統を守っていきたいと思います。
文化学科3年
福澤緑里
宮﨑陽羽
本事業は、包括連携協定を結んでいる長野市との連携事業です。
長野市では、有形・無形の歴史文化遺産が観光資源や地域住民のよりどころとして保存・継承されています。文化財の総合的・一体的な保存と活用を進めるとともに、適切に継承されるよう担い手の確保などを支援する必要があります。
地域で長い年月の間に大切に守られてきた文化・伝統を後世に継承していくため、本学では祭礼や行事に参加し、映像作成とアーカイブ化に取り組んでいます。