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文化学科 県立長野図書館の見学に行きました。
2023年07月18日 【 イベント|人間学部|文化学科 】
人間学部文化学科の司書課程の学生が県立長野図書館の見学に行きました。見学に参加した学生の感想を紹介いたします。
今回、県立長野図書館を見学して、自分の知っている図書館とは全く違う先進的な取り組みがなされていることに私は衝撃を受けました。
様々な取り組みの中で、私が特に興味を持ったのはモノコトベースです。モノコトベースでは、各々が自由に想像・創造したことを実際に形にすることができます。たとえば、モノコトベースには、3Dプリンタやレーザーカッターなどが設置されており、利用者は、様々な創作活動を行うことができます。また、機器利用の際に費用はかからないため、誰でも気軽に利用することができます。さらに、ここは情報交換の場にもなるため、自分も相手も学びを深め成長を続けていくことができます。
また、普段、利用者が入ることのない図書館の裏側も見学させていただきました。実際に司書の方の仕事場を見て、私が思っていたよりも司書の仕事には体力が必要であることがよくわかりました。また、書庫の見学では、収蔵スペースを多く確保するための工夫や100年後の利用者のことを念頭においた複本の所蔵など、実際に見学してみなければ分からなかったたくさんのことを学ぶことができました。その他にも、以前、私が大学の授業で学習した、書庫内で火事が起きた際に発動する装置を間近で見ることができ、具体的な役割や大きさなどを細かく知ることができました。
さらに、1階の児童図書室を見学した際には、全てのジャンルの図書が収集されているのではなく、児童の好奇心を刺激するという点、また、児童の学びや関心を深める点を重視した図書の収集が行われていることに私は驚きました。私の住む市の図書館では、幅広いジャンルの図書を満遍なく所蔵しています。そのため、図書のジャンルではなく、児童の好奇心を刺激するということや、児童の学びや関心を深めることを重視して図書を収集するということがすごく新鮮でした。また、児童図書室には、図書だけではなく地球儀や鉱物の標本など、児童が何かに興味を持つきっかけになるものがたくさん置いてありました。このような取り組みが子どもたちの好奇心を刺激したり、興味の幅を広げ深めていける空間づくりに繋がっているのだなと思いました。
見学後には、司書になる方法や公務員試験について、職員の方が詳しくお話ししてくださいました。お話を聞いて、改めて司書という職業の雇用の厳しさを認識したとともに、採用されるように頑張りたいという気持ちが高まりました。
全体を通して、図書館は本を借りるだけの場所ではなく、利用者が本を通してつながりを広げたり、新たな発見に出会い学びを深められる場所でもあるということを今回の見学から私は学ぶことができました。また、普段、利用者の立場からは気がつくことのなかった図書館の様々な工夫を知ることができ、もっと図書館について勉強してみたいと感じました。
今回は、図書館の核となる部分を間近で見学でき、貴重な経験となりました。ありがとうございました。
文化学科1年 N.N.